【サッカー人気4位】【浦和を語ろう・激論編】鹿島戦の勝負ポイントを語る(1)鬼…

「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

一気呵成の4得点でファイナルステージ進出。 ケチャップがドバっと飛び出たという表現もあながち間違っていない [ACLEラウンド16 上海海港戦レビュー]

 

攻撃陣の役者が揃い踏み

 

まったくもって危なげない勝利だった。

開始2分にさっそくゴールネットが揺れる。相手陣内で植中朝日がボールを奪うと、拾った山根陸から再び植中へ。間髪入れずに走り込んだ遠野大弥へのラストパスを選択。ボールを受けた遠野はトラップから流れるように左足を振り抜いてゴールネットを揺らした。

 

 

 

 

 

「シュートは狙いどおりだった。相手GKが取れないところに流し込んで蹴ったつもりだった」と語る記念すべき加入後初ゴールで、1stレグとの合計スコアは2-0に。準々決勝進出に向けて有利な状況を作り出すと同時に、チーム全体に余裕をもたらす価値あるゴールとなった。

 

 

 

 

さらにマリノスは前半のうちに畳みかけて勝負を決める。29分にジャン・クルードの持ち上がり&スルーパスからアンデルソン・ロペスがきっちりと追加点を挙げると、44分にはジャンが今度は左サイドを突破し、中央のロペスを経由して反対サイドのヤン・マテウスへ。ヤンが得意の左足で冷静にシュートを決めた。

 

 

 

 

後半にもセットプレーの二次攻撃からロペスがこの日2点目。抜群の得点力を発揮した大エースは「今日はチームのパフォーマンスがすごくよかったし、今日の勝利で次のステージに進めたことはうれしい限り。優勝まで3試合なので、すべての試合に勝って優勝する覚悟でサウジアラビアに行きたい」と先を見据えた。

 

 

 

 

 

ここまで公式戦7試合で合計6得点と、1試合1得点以下の貧打に悩まされていた。それが相手の力量を差し引くべきとはいえ、この一戦だけで一気呵成の4得点なのだから、ケチャップがドバっと飛び出たという表現もあながち間違っていない。

攻撃陣の役者も揃い踏みで、次の試合に向けて好材料も多い。ゴールラッシュの口火を切った遠野は「点を取ってまたチームに貢献したい。サウジアラビアでの戦いは今からとてもワクワクしているし、獲れるチャンスがあるので、死に物狂いで獲りにいきたい」と早くもファイナルステージの戦いに思いを馳せていた。

 

 

 

 

勝って反省して、次へ

 

勝って兜の尾を締めよう。

精神的支柱でもある朴一圭は、あえて苦言を呈した。チームとして高みを目指しているからこその言動で、この勝利に満足してはいけないという警鐘だ。

 

 

 

ヨコエク

(残り 797文字/全文: 1877文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »