「個人で剥がせるならそれが一番手っ取り早い」 新たな課題を得た山根陸が突き進む道。
研ぎ澄まされた感覚をピッチで表現する。山根陸が、またひとつ階段を上がろうとしている。
ACLエリートのラウンド16で対戦した上海海港戦2試合に先発。中盤の舵取り役としておおいに力を発揮した。
4-1で快勝した第2戦では、マンツーマン気味にプレスを仕掛けてくる相手を華麗にいなし、前への意識を随所に見せた。
「相手がプレッシャーに来ているけど、例えば広島や札幌みたいにガツンと来ているわけではなかった。あれくらいの距離感なら前を向けるのを背中で感じた。しっかりと相手を見て、来ていないならボールを持てるし、来ているなら少ないボールタッチでテンポを作って相手の逆を突く。相手がゆっくりなら、自分たちから仕掛けるし、相手がプレスに来るなら違うところを使って進む。前にプレーしましょうという意識付けはあった」
涼しい表情で語る。第1戦を勝利したアドバンテージがあったとはいえ、フィジカル要素を強調してくるアジアの大会でプレッシャーを受け流せるのは、高い技術と余裕があってこそ。相手と味方を見ながらチームを自在に操った。
満足感は一切ない。コンビを組んだジャン・クルードが圧倒的なフィジカル能力を武器に前線へ顔を出し、複数の得点に絡んだ。どうしてもバランスを考えながらのプレーになるのは仕方ないが、それでも欲を隠そうとしない。
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