蔚山現代に4-0で完勝。 マリノスの力をアジア全土に見せつけた [ACLE蔚山戦レビュー]
戦いの基準を高く保ったゲーム
喜田拓也の負傷欠場をうけてキャプテンマークを巻いた松原健はキックオフ前の円陣で戦う気持ちを強調したという。
「(天野)純くんは韓国でプレーした経験がある中で、彼らは日本のチームは球際に強く行けば、すぐにひよるという話をしている、と。韓国人はそう思っている、と。それだけはプライドとしてやられるわけにはいかなかったので、球際のところは何がなんでも強く行こう、と。あとはセカンドボールを拾って前につなげていこうという話をした」
戦術云々も大切な要素だが、まずはメンタル面で立ち合い負けしなかったことがとても大きい。フル出場で戦い抜いた永戸勝也が「やり方をちょっと変えたにしろ、やるしかないところはあった」と闘志むき出しにすれば、西村拓真は「一つひとつの球際だったり、局面でのデュエルで負けないという気持ちがみんなにあったと思うし、相手より走るという基本的なところで上回れたのかなと思う」と力強く振り返る。
チームとして戦いの基準を高く保つことができた。それが最大の勝因だろう。悔しい敗戦が増えていた状況で、リバウンドメンタリティを発揮できた。平日にもかかわらずスタンドに詰めかけたサポーター精鋭の力もポジティブに働いた。彼らの声はマリノスを間違いなく後押しした。
アジアを勝ち獲ろうという大号令がある。アウェイで光州FCに惨敗しても、道が閉ざされたわけではない。残り7試合で勝ち点を積み上げていけば、まったく問題ないのが今回のレギュレーションだ。その一歩目を4-0の完勝で飾った。
マリノスの力をアジア全土に見せつけた。
功を奏したミドルブロック
狙いとしたミドルブロックが見事に機能した。
時間をかけて磨いてきたハイプレスだけではなく、状況を見極めて一度セットした状態からボールホルダーにプレスをかける。全体のかじ取り役となった渡辺皓太は「ミドルブロックでチームとして狙いを定めてチームとして行くところと行かないところを使い分けられた」と手ごたえを明かす。
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