大量5得点で完勝。 みんなを笑顔にするタイトル獲得が現実味を帯びてきた [天皇杯準々決勝 山口戦レビュー]
カップ戦に強い今季のマリノス
格下相手とはいえ大量5得点での完勝。文句なしの準決勝進出だ。
口火を切ったのは山根陸だった。ボランチでコンビを組んだジャン・クルードとのパス交換から右足を一閃。「時間があったので振るだけだった」と3年目でのプロ初ゴールに頬を緩ませた。
強い危機感を持って臨んだ試合だったと明かす。
「ここ数試合、情けない試合をしていて、自分としても責任を感じる部分が多かった。やっと、というか遅かった。でも、みんなが強い気持ちで臨んでいたし、あとがなかったので気持ちを見せるしかなかった。ここで結果を出せなかったら厳しいなと思っていた」
チームとして不甲斐ない大量失点での連敗を喫し、サポーターの期待を裏切っていた。ここで反発力を示さなければ男でないし、マリノスではない。だからゴールを決めた山根は、力強いガッツポーズを何度も繰り返した。
後半に入ってからは助っ人陣を中心に攻撃陣が大爆発。ジャン・クルードの一発退場は誤算だったが、その数分後にレノファ山口FCにも退場者が出たことで10対10の状況に。必然的にスペースが生まれやすくなり、そうなれば個の能力で上回るマリノスが優位に立てる。
アンデルソン・ロペスのスルーパスからエウベルが決めて勝ち越すと、途中出場のヤン・マテウスが加点。さらに水沼宏太とロペスにもゴールが生まれた。仕切り直しの勝利としては、これ以上を求めることなどできない。
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