「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「(プロ初ゴールについて)時間があったので振るだけだった。やっと、というか遅かった。でも、みんなが強い気持ちで臨んでいた」(山根陸)他 [山口戦後コメント]

 

[コメント]

FW 10 アンデルソン ロペス

「退場者が出たり、いろいろなことがあって厳しい時間帯があった中でも、しっかりと勝てたことは良かった。この大会は優勝したいので、大きな前進だったと思う。

 

 

 

 

(2点目のアシストは)陸にいつも言っているのは、前にプレーすること。前にボールを当てること。あれだけ能力が高くて質が高い選手なので、前にプレーすればチームの武器になる。今日はダイレクトで僕にパスを出してくれて、僕もエウベルが走っているところを見てスピードを殺さないように前にパスを出した。アシストがついて良かった。

 

 

 

(得点場面は)まず(水沼)宏太とワンツーして、そのあと(西村)拓真ともワンツーした。拓真もしっかりと自分を見てくれていたので、あとは冷静に決めるだけだった。選手たちと話して、リアクションがなければいけないと思っていた。応援してくれているサポーターにしっかりと応えないといけない中で勝てたのは良かった。ここ2試合は大量失点していて申し訳ない気持ちでいっぱいだった中で、勝てて良かった。今日の勝利でチームに自信がついたと思う。この大会でも準決勝に進めたので自信になる。次はリーグ戦だけど、我々は毎試合に集中していく」

 

 

 

DF 13 小池 龍太

「難しい試合になることはわかっていたし、何かアクシデントがあることも想定して試合に入った。その状況にうまく対応できた試合だったかなと思う。自分がキャプテンとして試合に入ったけど、いろいろな選手の助けがあって勝てた。自分の中でもチームのためにできたと思うし、サポーターのみなさんが見たいものや応えてほしい思いを少しは汲めたんじゃないかなと思う。

 

 

 

 

ウチには素晴らしいキャプテンがいる。キー坊(喜田拓)に比べると劣るけど、自分も行動で示していくという部分で、自分の熱量を感じ取ってもらえたかなと思う。常々、彼をサポートしていくことを思っているけど、完璧に近い人間なのであまりやることはない。今日は彼がいない中で、僕自身も彼がいなければできないと言われるのは悔しいし、彼がいなくてもマリノスを勝たせる存在になりたい。彼がいなければいけないけど、そういう存在がひとり、ふたりといたほうがいい。自分も徐々に在籍年数が長くなって、求められるものがクオリティ含めて多くなる中で、自分自身も今後もマリノスでプレーしていくために想いを伝えなければいけない試合。すべてが納得できるわけではないけど、そういう思いを見せられたんじゃないかなと思う。試合の中では苦しい時間や難しい時間があるけど、僕も1年半難しい時間を過ごした中で、ひとりで乗り越えてきたわけではない。チームのみんなやサポーターのみなさんが支えてくれたからこうやってピッチに立てている。その瞬間、瞬間で誰かがミスをしたり、難しい状況に陥るのは90分間サッカーをプレーしていれば当たり前。自分がその選手をどれだけラクにできるか、事前に防げるか。それは自分自身がこのクラブでピッチに立つ理由だと思う。

 

 

 

今日もひとり退場になった中でレフェリーとうまくコミュニケーションが取れた中で相手の退場を誘発できたと思う。すべて計算通りと言ったらあれだし、相手選手には悪いけど、あれも必然的に起きた退場なのかなと思う。

今日に関しては60分で交代という基準はなかったし、自分自身は90分戦うつもりでやっていたので、そこは監督の判断。でも出る選手たち、代わった選手たちが結果を残してくれた。またこうして新たな競争が始まって、また強いマリノスが、良いサイクルが今日から生まれるというところが見せられたのかなと思う。これを決して止めたらいけない。今日プレーしたかったけどできなかった選手が何かを感じ取ってほしい90分だった。そういう選手がひとりでもいたら、またそういう選手たちがマリノスを引っ張ってくれると思う。今までやってきたことと特に変わらないけど、もう一度やらなければいけないこと、やるべきことをチームとして個人として整理した試合。それを失ってはいけないし、マリノスのユニフォームを着たらから強くなるわけではないし、エンブレムを付けているからカッコよくなるわけでもない。そういう選手たちが必死に戦っているからこそこのエンブレムを輝く。それは復帰から1ヵ月経ってそういう想いとか、伝えていきたい思いを表現でき始めたかなと思う。体の状態は良いし、また速く試合に出たいという気持ちがある」

 

 

 

MF 28 山根 陸

「(プロ初ゴールについて)クロスが上がって、セカンドボールを拾ってジャンに預けた。ジャンも相手を引きつけて渡してくれて、あとは時間があったので振るだけだった。ここ数試合、情けない試合をしていて、自分としても責任を感じる部分が多かった。やっと、というか遅かった。でも、みんなが強い気持ちで臨んでいたし、あとがなかったので気持ちを見せるしかなかった。ここで結果を出せなかったら厳しいなと思っていた。今日は本当に勝つしかなかったので、ひとつ結果が出たのは良かった。10人でも全然戦えるのは今までも証明していると思うし、全員の気持ちが切れていなかったので大丈夫だと思った。守備の時は(西村)拓真くんとダブルボランチで、攻撃の時は自分がワンボランチになって拓真くんが少し高めになる形だった。

 

 

 

(2点目のロペスへのパスについて)ウチに対してあれだけ前に来るということは相当リスクを負っているので、ロペスに預けられた。もちろん常にロペスを見ているし、ボールをつけられればチャンスになる。あとは時間帯や流れを考えるのはこちらの仕事で、そこはちょっと待ってくれということもあるので、そこは考えながら差し込んでいければ。ロペスは欲しがるし、常にアングルを探すのがこちらの仕事。相当狭かったらサイドから攻めるけど、狭くても付けられる時は付けてあげるのも仕事。ロペスがひとつ剥がした時点で完結したなと。エウベルもさすがだった。これを皮切りにもっと活躍していければ。どの試合も、カップ戦もリーグ戦もACLEも大事な試合に変わりはない。その中で良い結果を出せて良かったし、これを次につなげていきたい」

 

 

 

GK 21 飯倉 大樹

「相手がJ2のチームで、はっきり言ったら相手がJ1だったら違う展開になっていただろうけど、連敗していたチームがひとつ勝つことで良い流れに戻れたらいいなと思っている。そういう意味で相手のカテゴリーに関係なく勝てたことは良かった。

広島戦が終わってから移動もあって、実質的には1日しか準備時間がなかった。クロスからの失点が多かったのでそこの確認をして、あとは攻撃の立ち位置を少しだけ確認した。

 

 

 

(失点場面について)普通にバウンドが変わった。それは言い訳だけど、可もなく不可もなく、問題のあるミスではなくて、個人的にミスをしただけだから問題ない。

 

 

 

 

リュウ(小池龍太)がフィールド内で引っ張ってくれたのは大きい。少し雰囲気が悪くなった時間帯にあいつが声をかけてくれたのはすごく大きい。自分に関しては後ろでしっかりと堂々といること。どういう展開になっても堂々といることが大事だと思っている。ちょっとしたミスとか不運な出来事によってチームのやるべきことや方向性がネガティブなほうに行ってしまうのは経験のなさや強い気持ちのなさだと思う。そういう意味では僕がミスをしたけど、勝てば何も問題ないと思ってプレーしていたし、外から見ていてそれが必要だと思った。それを若い選手に見せられたのは良かったと思う。ミスは絶対にあるし、でもミスしても勝てるか勝てないかは、そういう振る舞いが大きいと思う」

 

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