累積4枚目の警告を受けて次節は出場停止に。 ここでやらなければ、いつやるんだ? と言わんばかりのロペスのエース弾 [J11節 磐田戦レビュー]
難しい時間をやり過ごして先制
前半45分の低空飛行を過度に気にする必要はない。
長いシーズンである。こんな試合や展開、状況があっても不思議ではない。アンデルソン・ロペスが「試合によってはみんながみんな良い試合をできない時もあるし、今日はそういう日だったのかな」と淡々と語ったように、人間にはコンディションだけでなくテンションやモチベーションがある。
無風に近い時間帯を失点せずに0-0でやり過ごせるのならば、それも悪くない。決定機もなければ、大ピンチもない。ゴールデンウィークにチケットを購入して足を運んだライト層にとっては些か退屈だったかもしれないが、それもサッカーの一部である。すべてを悲観しても発展性がない。
ハーフタイムにハリー・キューウェル監督が檄を飛ばし、ギアを上げたマリノスが攻勢に出る。「前への動きが少ないという話がハーフタイムにあって、前への動き出しの両を増やしたことが良くなった要因だ」とインサイドハーフの植中朝日。チーム全体が前傾姿勢を強め、相手の背後を狙い始めたことでバイタルエリアにスペースが生まれ始めた。
後半開始早々、左サイドのコンビネーションから決定機を作る。永戸勝也からエウベルにボールが入ると、背番号7はグラウンダークロスを選択。これをロペスがトラップ&シュート。惜しくもGK川島永嗣にストップされたが、次第に得点の匂いが漂ってきていたのは明らかだった。
そんな展開から先制点が生まれた。ヤン・マテウスのピンポイントクロスをロペスが頭で合わせる。一度は川島のファインセーブに阻まれたが、我らが得点王はリフレクションボールへの反応が抜群に早い。相手DFよりも一歩先にボールに足を伸ばし、ゴールネットを揺らす。この試合で累積4枚目の警告を受けて次節は出場停止。ここでやらなければ、いつやるんだ? と言わんばかりの先制点にマリノスサポーターが沸いた。
欲を言えば、ここで追加点を奪えるか、否か。湘南ベルマーレ戦もセレッソ大阪戦も先制しながら、追いつかれた。2点リードの時間は一度もなかった。ジュビロ磐田戦でも2点リードはついに奪えなかった。
天野純→宮市亮のホットラインは実らず
チャンスは確実にあった。
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