「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

日本人センターバックを複数リストアップ。 市場全体の動向を見極めながら交渉を進めていく [2024年チーム編成について -選手編]

 

今オフの補強ポイントを語る上で欠かせないファクターが『負傷』である。

 

 

2023年のマリノスは相次ぐ長期離脱選手に頭を悩ませた。3月に小池龍太が右膝膝蓋骨骨折で全治6ヵ月、7月に小池裕太が右膝前十字靭帯断裂で全治8ヵ月、8月には畠中槙之輔が右膝前十字靭帯損傷と半月板損傷で同じく全治8ヵ月と診断された。いずれも接触プレーが引き金となった負傷で、シーズン中の復帰は叶わなかった。

 

 

負の連鎖は終盤になっても続く。夏に加入したばかりの加藤聖が右ハムストリングス肉離れで全治5ヵ月、そして10月下旬に永戸勝也がこちらも右ハムストリングス肉離れで全治5ヵ月の重傷を負う。筋肉系の故障については原因を断定するのが難しく、複数の理由が考えられるため、ここで詮索するのは得策ではないだろう。

 

 

上記の5選手は全員がDF登録で、夏以降は懸命のやり繰りで半ば強引にしのいだ印象が強い。喜田拓也のセンターバック起用や吉尾海夏の左サイドバック起用はその最たる例で、榊原彗悟や宮市亮が最終ライン務める試合も。「完全にスクランブルな出来事で予想外なこと」(宮市)だった。

 

 

 

先のインタビューで永戸が「来年の開幕を目指す」と言葉を発してくれたのは心強いが、再発だけは避けたい。左サイドバックとして計算している3選手がいずれも開幕に間に合わないかもしれない状況でいかにして来季の序盤戦を戦うのか。2月にはACLのラウンド16もある。

 

 

しかしながら今オフにマリノスの考える最優先補強ポイントは左サイドバックではない。どうやらセンターバックを探しているようだ。

 

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