「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

ルヴァン杯で指揮官からの評価を上げた代表格は村上悠緋だろう。 カップ戦に続いてリーグ戦での起用があっても驚けない [J27節 鳥栖戦プレビュー]

 

カップ戦で結果を出した面々の起用法

 

ルヴァンカップ準々決勝での鮮やかな逆転勝ち上がりで忘れかけていたが、リーグ戦は2連敗中と厳しい状況にある。残り8試合で首位のヴィッセル神戸と勝ち点2差。直接対決を残しているとはいえ、これ以上の取りこぼしは避けなければなるまい。

そんな周囲の心配を打ち消すように、ルヴァンカップ2試合で2ゴール2アシストと気を吐いた水沼宏太がきっぱりと言い切る。

 

 

「リーグ戦の悪い流れとかを断ち切るためにルヴァンカップがあった。あそこで勝ち切ったことで間違いなく流れや勢いが来る。メンバーが変わりながら勝てたこともみんなの新しいモチベーションになって、練習のモチベーションで試合が変わっていくと思う。また士気が上がると思う。勢いだけではなかったという証明ができればいい」

ただの1勝と勝ち上がりではない。その前から続いていた連戦を見据えてリーグ戦メンバーに休息を与えながら戦った。つまり最近あまり出場機会を得ていない選手がピッチに立っていた。その代表格が水沼であり、第1戦で得点を決めた植中朝日や、第2戦でアシストした吉尾海夏といった面々だ。

 

 

カップ戦の結果が即リーグ戦の出場機会につながるとは言い切れない。プロの世界に約束されたものは何もない。例えば、故障を抱えていたヤン・マテウスはすでにトレーニングに復帰している。水沼とヤンの争いはこれからも続いていくだろう。宮市亮や井上健太だって黙っていないだろうし、もちろんエウベルもいる。

 

 

つまり水沼の言葉どおりに「士気が上がっている」。連戦を戦っている最中で各選手が高いモチベーションを維持できるのは素晴らしいこと。与えられたプレータイムのなかで誰がチャンスを掴み取るのか。純粋に楽しみである。

 

 

實藤や上島もトレーニングに復帰済み

 

ルヴァンカップ2試合で指揮官からの評価を上げた代表格は村上悠緋だろう。ストライカーとしてではなく右サイドバックとして、だ。

 

 

ヨコエク

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