「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

成長の背景にある飽くなき向上心。 32歳になった背番号1は、今が伸び盛りだ

 

32歳の誕生日当日に4-1の勝利を飾った。これ以上ないバースデープレゼントになったはずが、一森純は満足げな表情をまったく見せない。

「チームメイトに感謝したいし、サポーターの方々に勝たせてもらった。攻守両面でまだまだ課題がある試合だった。この勝利に満足することなく課題を向き合って次の試合に進みたい」

 

 

試合結果が大量得点による完勝や快勝だとしても、仮に1失点でもすれば「今日は眠れない」と首を横に振る。湘南ベルマーレ戦でもチーム全体の危機管理次第で防げる可能性のある失点を喫した。一森にとっては勝っても満足できない理由である。

開幕後の緊急加入から4ヵ月が経過した。口癖は「時間が足りない」。すべての試合、すべての練習を血肉に変えて、マリノスの守護神になるための努力を続けてきた。

 

 

それは最近の好パフォーマンスにもよく表れている。守っては被決定機でファインセーブを連発し、流れを引き戻す。攻めては相手の虚を突く縦パスを、GKらしからぬワンタッチで鋭く繰り出す。攻守両面で重要なタスクを担い、欠かせない選手になりつつある。

 

 

加入当初との感覚の違いをこう語る。

 

ヨコエク

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