けが人続出のアクシデント – 藤本、驚きの1トップ [宮崎キャンプ5日目] 藤井雅彦 -1,679文字-
残念なことに、キャンプ5日目に今年に入って最初の負傷者リリースがクラブから発表された。読者の皆さんはすでにご存じだと思うが、4日目午前のトレーニング中に接触れプレーで負傷した北谷史孝が、右ひざ外側側副じん帯損傷で全治2ヵ月見込みと診断された。プロ2年目に入って少しずつプロのスピードに慣れてきたところだっただけに、無念の離脱となった。
だが、負傷者は北谷だけではない。あらためて整理しておくと、ルーキーの仲川輝人は加入前に右ひざ前十字じん帯を損傷してリハビリ中だ。復帰は早くても8月以降となる。沖縄キャンプで右足甲をねん挫したラフィーニャは、ようやくランニングのペースが上がってきた。あとは患部を気にすることなく右足でボールを蹴ることができれば、復帰は目前となる。今キャンプ中に復帰できるかどうか。
問題はここからだ。宮崎キャンプに入ってからファビオが右ふくらはぎに違和感を訴え、現在は室内調整となっている。さらに復帰したばかりの矢島卓郎は右内転筋に張りがあり、再離脱となってしまった。伊藤翔は体調不良で5日目のトレーニングを休んでいる。極めつけは5日後午後のトレーニング中に齋藤学が右内転筋に違和感を訴えたこと。大きな負傷ではないが、大事をとった。
ここへきてけが人続出というアクシデントに見舞われ、エリク・モンバエルツ監督は「予定よりもトレーニングの進行スピードを緩めている」と明かす。5日目は午前・午後ともに負荷の強度を下げ、練習時間も90分に満たなかった。ゲーム形式を行うのにフィールドプレーヤーは最低20人必要となるが、4日目午後から練習参加している明治大2年生の室屋成を含めてちょうど20人と、ギリギリになってしまった。
紅白戦形式の練習から想像する、明日のザスパクサツ群馬戦のメンバーは以下のとおり。
驚きのコンバートがいくつかあるが、その最たる例は藤本淳吾の1トップ起用だろう。ラフィーニャ、伊藤、矢島とFWに負傷者が相次ぎ、苦肉の策かに思われた。しかし、モンバエルツ監督は「藤本のFWとしての動きやアクションは素晴らしい。彼はFWでもプレーできると思っている」と明言。明日は「人生初」と本人が話す、藤本のプレーから目が離せない。内容と結果次第では1トップの椅子に座る可能性も否定できない。
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