「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「今、F・マリノスの選手としてグラウンドに立っているのは、4~5年前とは別の吉尾海夏です」 [吉尾海夏インタビュー]

【吉尾海夏選手インタビュー】

実施日:1月21日(金)

インタビュー・文:藤井 雅彦

 

 

 

3年間の武者修行を経て、アカデミー出身のレフティーが横浜F・マリノスに帰還した。

J2という舞台で大暴れし、10ゴール10アシストと目に見える結果を残して、天野純の背番号14を継承する。

みなぎる自信は表情に表れ、「ハナから負けるつもりなら帰ってきていない」と強気な言葉も。

23歳になった吉尾海夏が、力強くリスタートの一歩を踏み出した。

 

 

 

 

 

喜田くんは食事へ行くたびに『F・マリノスで一緒にプレーしたいな』と話してくれた

 

――おかえりなさい。すっかり面構えが変わりましたね。

「実は、よく言われます(笑)。久しぶりに会った会社のスタッフさんや、スマイルテーブルの方には『大人っぽくなった』と言われました」

 

©Y.F.M

 

――やはりうれしいものですか?

「うれしいですね。久しぶりに会えて、みんなが僕のことを覚えてくれたこともうれしいです。自分ではあまり分からなかったけれど、昔の写真と見比べてみたら変わったなと感じました。当時は右も左も分からない学生が迷い込んだみたいな顔をしていました(笑)」

 

 

――早いもので気がつけばプロ6年目なんですよね。最初の2年を振り返って、苦しかったですか?

「しっかりとプロの壁にぶち当たったという感じでした」

 

――では武者修行の旅に出ていた次の3年間は?

「試合に出る喜び、試合に勝つ喜び、そして試合で負ける悔しさ。たくさんのことを経験できました。3年間でたくさんの試合経験を積めたことは本当に良かったと思います」

 

 

――期限付き移籍の目的はある程度達成できたように見えます。

「3年かかったけれど、これは決して遠回りではなかったと思いますし、すべてはこれからの自分次第。自信をつけて帰ってくることができたという意味ではひとつの目的達成かもしれませんが、大切なのはこれからです」

 

――リスタートですね!

「はい。今、F・マリノスの選手としてグラウンドに立っているのは、4~5年前とは別の吉尾海夏です」

 

 

――新体制発表会での「F・マリノスでプレーしたかった」という言葉が印象に残りました。

 

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