「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「90分やったことが一つのフィジカルトレーニング」(樋口)・「タフな年になる」(俊輔)+藤本・端戸・矢島・榎本・小林他 [ゼロックス杯試合後コメント] -2,054文字-

【試合を終えて】

MF 25 藤本 淳吾

「コンディションは8割くらいまできている。もうちょっと上げていけると 思う。でもウチはセカンドボールが拾えなくて、出足でも負けていた。ボランチもやったけど個人的には前のほうがいいと思う。前半のチャンスは難しいボール だったけど、あれを枠に飛ばせるようにしないと…。パンゾー(小林)と二人で崩す場面はそんなになかったけどこっちのサイドからやられたかというとそうで もない。スライドして守る動きもできていた。あとはもう少し裏に抜けたりして、相手を下げる動きを増やしていきたい」

樋口 靖洋 監督

「2014年のスタートをいい形で飾れなかったのは残念。正直、スコア通りの内容かなと思う。お互い4週間という準備期間でウチはフィジカルの部分も上げきれなかったのが本音。特に球際とキレで相手が上回った。広島は昨年より全体的に前の位置で守備をする印象だった。特に最初の20分はピンチの連続だった。シーズンは長いのでこれから立て直していきたい。新戦力3人のパフォーマンスは評価している。そういったプラスαの力が26日から始まるACLやリーグ開幕につながる。広島は独特なサッカーをしてくるのでウチのやり方を理解しているドゥトラを選択した。今日は90分やったことが一つのフィジカルトレーニング。相手のカウンター攻撃を経験できたのは次に向けたプラス材料。最終的に15点取れる選手が出てきてほしいと願っている」

 

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DF 22 中澤 佑二

「コンディションのことは言い訳。その中で自分たちがやろうとしていることをどれだけ出せるか。想定通りの展開になった。ウチ相手に前からガンガン行こうというのは相手なら考えることだと思う。ボールをつながせたらダメだ、と。今後はそれをどう打破していくか。引いて守るチームはないと思う。でも公式戦でできないことがあったのはプラス。正直、今日は5-0のゲーム。広島は2-0になってからもガンガン来た。連覇しているチームでも必死に走っている。僕たちもそういうところを取り入れないと。常に危機感を持ったほうがいい。去年のサッカーをやって勝てる確証はない。去年は去年。忘れたほうがいい」

MF 10 中村 俊輔

「広島と対戦するときは先制点が大きい。今日は一歩一歩が遅かった。フィジカルも気持ちもアドレナリンが出ていなかった。もうちょっとのアグレッシブさが足りなかった。あとはチーム全体として、勝つという根本的なメンタルのところ。最初だから負けていいというわけではない。今季は高望みせずに耐える年になる。タフな年になる」

FW 17 端戸 仁

「立ち上がりはウチがやろうとしていることをやられてしまった。自分がもう少し下がってボールを受けるべきか、それとも裏へ抜ける動きを増やすべきだったのか。ボールを回すにしても、ペナ角くらいの高い位置で回すことが大事。天皇杯のときの反省か分からないけど、相手はガツガツ奪いに来た。自分のプレースタイルとしては周りの人との関係性が大事だけど、今日はワンツーとかで打開することができなかった」

DF 4 栗原 勇蔵

「相手は対策を立ててきた。ドゥトラとパンゾー(小林)のところにボールが入ったらパックして前を向かせないようにしてきた。それでウチらは後ろでボールを回しているだけになって、強引に前に入れたところをはね返される。中でやっていてすぐに分かったけど、それをかいくぐれなかった。相手のほうが仕上がっていたし、すべてにおいて負けていた。2-0のスコア以上の完敗だった。出足やセカンドボールを拾うといったところでも負けていた」

GK 1 榎本 哲也

「立ち上がりから負けていた。広島はウチを研究してきて、そのとおりにやられてしまった。ウチがまだ100%の状態じゃないのに対して、広島はゼロックスの狙いを定めていた感じもある。でもコンディションのことは言い訳なので、今度の対戦で借りを返したい。この負けを引きずらないことが大事。すぐに連戦でACLを戦って、その次はリーグ開幕になる。まずは頭と気持ちを切り替えてアウェイのACLに臨みたい」

DF 13 小林 祐三

「相手はウチに3年勝てていないということで、さすがにやり方をウチ仕様にしてきた。2年連続でチャンピオンになったチームでもそうやって進化しようとしている。ウチは去年のベースがあるのはとてもいいことだけど、それだけではいけない。相手に合わせるというと言葉が悪く聞こえるけど、相手に見合った戦術や適当な戦術がある。自分にとっては危機感を覚えるという意味でいいゲームだった」

FW 9 矢島 卓郎

「前半、先に点を取られて、相手は5枚で守るシステムなので難しくなった。自分が出てからもボールは持っていても点を取れるチャンスはあまりなかったし、シュートも打てなかった。コンディションもコンビネーションももっと高めていかないといけない。押し込んでいたかもしれないけど、あまりセカンドボールを拾えていないので攻め続けられなかった」

 

 

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