天皇杯の醍醐味が詰まったエンターテインメント性抜群の好ゲーム。しかし結果はマリノスにとって受け入れ難いもの [天皇杯2回戦 Honda FC戦レビュー]
外国籍選手フル活用で逆転に成功する
格下のHonda FC相手に後半15分過ぎまで1点ビハインド。このまさかの展開にしびれを切らしたポステコグルー監督が、ついに重い腰を上げた。
現行ルールをフル活用した4枚替えを敢行し、マルコス・ジュニオール、エウベル、ティーラトン、岩田智輝をピッチへ送り出す。3日前のルヴァンカップ札幌戦に先発していた面々で、第2戦に向けたコンディションを考えるとできれば起用したくなかった選手たちである。
J1チームとマリノスのプライドに懸けて、JFLのチームに負けるわけにはいかない。1点のビハインドを追いつき、必ず逆転する。強い意志を込めた交代策は、まさしく背に腹は代えられない采配だった。
すると指揮官の勝利への執念に呼応するように、途中出場の選手たちが気迫のこもったプレーを見せる。
出場から5分後の67分、マルコスが左サイドのスペース流れて高野遼からのパスを受ける。ゴール前を確認する余裕があったクロスは、ファーサイドのエウベルを正確にとらえて同点ゴールが生まれる。
マリノスの前線には先発したレオ・セアラのほかにマルコスとエウベル、さらに最終ラインにはチアゴ・マルチンスとティーラトン。在籍する外国籍選手をフル活用する本気采配が奏功した。
同点に追いついた後のチャンスはなかなか仕留められなかったが、延長前半にエウベルからの折り返しをレオが決め、ようやく逆転に成功。苦労したものの勝利に近づいた瞬間だった。
勇猛果敢に戦ったのはどちらのチームだったのか
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