「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「(後半の決定機について)トラップするかダイレクトで打つか、ちょっと迷ってしまった。体と頭のイメージをもっと一致させないと“たられば”で終わってしまう」(樺山諒乃介)他 [栃木戦後コメント] -無料記事-

 

[コメント]

ケヴィン マスカット 監督

 

「率直に残念な気持ちでいっぱい。この試合のために準備してきたが、いつものサッカーを見せられず負けて、敗退となってしまった」

 

 

 

――相手は5バック気味に守ってきたが、いつものサッカーができなかった原因は?

「トータル的にはボールを握れた部分はあるし、特に前半はこのサッカーの中で一番難しいチャンスを作ることはできていた。でもチャンスを作るだけでは十分ではないし、決めなければ何も始まらない。やはりファイナルサードでの質をもっと上げていかないといけない。現実として、今日は勝つに値するようなサッカーができなかった。この結果が現実なので、次の土曜のJリーグに向けてしっかりやっていきたい」

 

――週末のリーグ戦に向けて切り替えの部分で重要なことは?

「結果として残念な気持ちでいっぱいだ。何が悔しいかというと、これだけチャンスを作った中で決めきれず結果を残せなかった。今夜は悔しい気持ちのまま横浜に戻るが、明日になれば切り替えて次のJリーグの柏レイソル戦に向けて準備しなければいけない」

 

――特に前半は左サイドの攻撃が停滞していたように感じる。どのように分析し、ハーフタイムにはどのような修正をした?

「ひとりの選手やひとつのサイドだけで考えることはできない。負けは負けで、チームの責任。チーム全体で責任を取り、負けを受け止めなければいけない。足りなかったのはエナジーの部分と危機管理能力。負ければ終わりのトーナメントになると先制点が重要になる。敵陣でボールを握っている中で、どうやって崩していくのか。雑にやらずに、アグレッシブさを出していこうとハーフタイムに話した」

 

DF 26 小池 裕太

「引いてブロックを作ってくる相手を崩すアイディアが少し足りなかった。カバ(樺山諒乃介)とはもう少し距離感を近くしたほうがリズムを出せたと思うので、それを試合中に修正できなかったことが反省。もっとできたと思うし、もっとしっかり自分にプレーを出さなければいけない試合だった。チームとしても物足りない内容だったので、リーグ戦に向けて切り替えてやっていきたい」

 

 

 

MF 18 藤田 譲瑠チマ

「昨日、ウズベキスタンにいる時にスタッフから連絡をもらって試合に帯同することを知った。移動時間が長かったけれど、それで体がキツいということはなかった。自分は休みたいタイプでもないので、しっかり準備して次の試合に向かいたい」

 

 

 

FW 17 宮市 亮

「コンディションとしては当初の診断よりも早く復帰することができたので、ドクターやトレーナーをはじめとするスタッフに感謝したい。チームとしてケガ人がちょっと多いので復帰できたことは良かったけど、結果が結果なので悔しい。前半に決定機がいくつかあったので、それを決めきれば違った展開になっていたと思う。でも終わってしまったことなので、しっかり切り替えて次のリーグ戦に備えたい」

 

 

 

MF 14 吉尾 海夏

「(永戸のクロスに対して)ちょっと前に入り過ぎてしまった。どうにか触って、結果的にそれがいいパスになったけど、自分としてはもう少し我慢していればフィニッシュが違う形になったと思う。あの状況の最善を尽くした結果だけど、決めきれず悔しい。今日の試合に負けてしまうと、この大会の次の試合がなくなるし、シーズン全体の試合数も減って、アピールする場が減ってしまうのは事実。でも、ここで下を向いている暇はない。ケガ人が多い状況なので、誰が出てもマリノスのサッカーをできるようにしないといけないし、引きずることなく反省して次のリーグ戦こそは勝ちたい。個人としてはコンディションが上がってきている感覚もあるので、ボールを受けたあとのプレーにフォーカスしてやっていきたい」

 

 

 

FW 35 樺山 諒乃介

「個人としてもチームとしても悔しい。前半のドリブル突破は、久しぶりに楽しくドリブルで来た。(後半の決定機について)トラップするかダイレクトで打つか、ちょっと迷ってしまった。GKが下がったのでダイレクトで打つ選択をしたけど、しっかりインサイドで蹴れる状態になっていなかった。体と頭のイメージをもっと一致させないと“たられば”で終わってしまう。自分がチャンスを生かし切れなければ、それは自分が責任を負うしかない。練習からケヴィンにアピールすることも大事だし、自分を見つめ直さないといけない。このままではどんどん消えていくだけ。しっかり見つめ直して、しっかり輝けるようにやっていきたい」

 

 

 

DF 27 松原 健

「チャンスを決めないと難しくなるのはこれまでもあったこと。でもFWだけの責任ではなく、0-0の状況で守備者としてもっと我慢して失点を防がなければいけなかった。相手のシュートは上手かったけど、シュートを打たれる状況になる前のところで止める術がなかったのかをしっかり見直したい。1点取られてから、より引かれてしまった。それまではオープンな展開もあったので、そこでマリノスの強みをもっと出せれば良かった。リュウ(小池龍太)がケガをしている状況で、次の試合まで中2日と時間がない。しっかりリカバリーして、次はリバウンドメンタリティが問われる試合になる」

 

 

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