「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「どれだけ優勝したいかという気持ちが大事」(富澤)・「シンプルにプレーしたい」(奈良輪)+ドゥトラ・藤田他 [鳥栖戦直前コメント] -1,820文字-

【試合に向けて】
樋口 靖洋 監督

「チームとしては3年連続の準決勝なので、3度目の正直で突破したい。この壁を一度破らないとずっと壁と言われ続ける。準々決勝の大分戦が一番難しいと思っていた。リーグ戦が終わってからの2週間はだいぶ難しかった。でも大分に勝利して、少なくともリーグ戦から切り替えて天皇杯に向かうという意識になったと思う。タイトルへの意識は増している。ウチとしては元日まで行くという気持ちが強くあるし、けが人もいないので雰囲気はいい
木曜日の紅白戦では、最後の時間帯は相手のロングボール対策をやった。競り合った選手の後ろに走り込んでくる動きが多いので、それを確認した。はね返したあとのセカンドボールをしっかり拾わないといけない。相手の攻撃はロングスローがあるし、遠めからのロングボールも多い。
天皇杯で勝ち上がっているほかの3チームに対してリーグ戦ではいずれも2戦2勝している。でも終盤戦の調子では、鳥栖が一番でしょう。いまの鳥栖は強いときの鳥栖。スタイルを徹底しているチームだし、残っている4チームの中では一番勢いがあると思う」

DF 4 栗原 勇蔵

「(鳥栖対策について)抜かりなく対策することで勝ちに近づくと思う。ロングボールやロングスローに対しては、ボンバー(中澤)はひざが痛いからオレが競り合ってばかり(笑)。オレのための練習みたいになっていた。豊田を何度抑えても誰も褒めてくれないけど、一度でもやられたらいろいろ言われる。そうならないように全部抑えないといけない。でも鳥栖のような相手は的を絞りやすいからやりにくさはない。といっても大量得点は期待できないので1点勝負になると思う。もう29日も1月1日も変わらない。ここまできたら優勝したい。いつもここで負けるし、今年はそれにプラスしてリーグ戦で優勝できなかった悔しさもある。リーグもナビスコも惜しかったけど優勝できなかったら一緒。ACL出場権を獲れたのはよかったけど、やっぱり最後は優勝したい」

FW 19 藤田 祥史

「大分戦での自分はダメ、全然ダメだった。前半の最初は味方と近い距離でプレーできて、くさびを受けたりもできた。でも後半になって距離が遠くなってからは思うように絡めなかった。ロングボールが増えるのはしょうがないけど、その中でももっと連係をとらないといけない。リーグ戦ではなかなか先発の機会がなかったので、そういう意識のすり合わせができていない部分はある。でも与えられたこの機会で煮詰めていくしかない。自分が点を取ってチームが優勝すれば、多少なりとも来年につながる」

 

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DF 5 ドゥトラ

「シーズンの初めにくらべればフィジカル的な疲れは当然ある。こういう時期でもあるし、朝起きて練習に行くのが億劫になる日も正直ある(笑)。でもグラウンドに行けば仲間がいるし、サッカーをやれば勝ちたいという気持ちが自然と湧き出てくるもの。最後までみんなで戦って勝ちたい。天皇杯は去年、準決勝で負けてしまった。今年こそは結果がほしい。これまでで一番いい試合をして結果を残したい。ウチのチームは1年間安定して力を発揮してきたと思うので、そういう思いをもってプレーしたい」

DF 24 奈良輪 雄太

「出場することが決まったわけではないけど、もし出番をもらえたらしっかりプレーできる自信はある。ずっと試合から遠ざかっているけど、試合になれば大丈夫だと思う。緊張はする(笑)。でもガチガチになって動けないという緊張ではなくて、試合に出るたびにいつも緊張しているから。広島戦もそうだったけど、どちらかというとボールをしっかりつないでくるタイプのチームとばかり対戦していた。鳥栖のように長いボールを使ってハードワークするチームとはあまり対戦していない。でも考えすぎても仕方ないので、シンプルにプレーしたい」

DF 27 富澤 清太郎

「精神状態はかなり普通。シーズン中と変わらないし、週末に向けていい準備ができると思う。これからはぶつかり合いになってくる。チャレンジャーのつもりでやりたい。大分戦は難しい一戦で、披露したパフォーマンスは本当の状態と比較したときに多少なりとも問題があったかもしれない。でも次は大分戦以上のパフォーマンスを出せるはず。どれだけ優勝したいかという気持ちが大事。リーグ戦では勝負強さを見せたと思うけど、最後の最後に勝負弱さを出してしまった。だから勝負強さを試される残り2試合になる」

 

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