「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「お互いにやりたいことをやって0-0」(俊輔)・ 「シュート練習する」(藤田)+小椋・栗原・中町・榎本他 -2,016文字-

MF 25 中村 俊輔

「甲府は今日のようなサッカーで広島に勝っているし、浦和とは引き分けて いる。ブロックを作ってカウンターを狙うことを徹底している。こういうゲームになると印象が悪くなったしまうけど、お互いにやりたいことをやって0-0 だったということ。お互いの良さを消しあったというよりも、お互いがやりたいことをやったけど結果が出なかった試合。でも相手が3バックでも2トップにし てチャンスを作れたし、ファビオが入るオプションも試せた。最後のセットプレーはどうにかファビオの頭に当てたかった。歩幅は小さいけど、一歩一歩進んで いるからネガティブにとらえる必要はない。そんなに独走するようなチームではない」

【試合を終えて】
樋口 靖洋 監督

「勝ちきれなかったという思いが強い。前半のゲーム展開についていえば、いまの甲府の堅い守備を考えたら難しいゲームになると。その中で0-0は想定内だった。後半はゲームを動かす意味でも相手の間あいだにどれだけポジションを取れるかがポイントだった。守備を打開するために2トップにしたりして、だいぶ前に出て行けて、残り15分の展開を考えると勝ち切らないといけないゲームだった。残り6試合になったけど勝ち切るゲームをしないといけない。今日できた良い守備の部分を継続して、攻撃で相手のボックス内で崩しきる部分を高めていきたい。(2トップへのシステム変更で中町を交代したことについてと主力への依存度については?)例えば、守備に関していえば守備は悪くないと思っている。攻撃のときの距離感は前半はうまく作れなかった。でも甲府の[5-4]のブロックは堅いので想定内。代わりに入った小椋の出来は良かったし、中町の交代については2トップに変えることで前に収まりどころを作りたかったところでの交代だった。ただ0-0だったので守備のバランスは崩したくなかったので守備的な小椋を残した。主力への依存度については前節の佐藤やあるいは端戸も持ち味を出しているが、やり慣れているメンバーとくらべると距離感に若干の問題があるかもしれない。(優勝を争う他チームが勝っていたことは事前に伝えていたのか?)特に伝えていない。伝えなくても耳に入ってしまうだろうし、むしろミーティングではそういった情報に関係なく勝ち点3を取ることに集中してくれと伝えた。簡単にはチャンピオンになれないと実感している。ここで頂点に立つために試されていると思ってチャレンジしていきたい」

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DF 4 栗原 勇蔵

「パトリックはどちらかというと自分ではなくボンバー(中澤)のほうに寄っていた。狙っていたのかもしれないし、序盤に自分が止めたところで相手が嫌がったのかもしれない。だからボンバーとパトリックがやりあって、その後ろをカバーする仕事が多くなった。チームとしてはいいときはあった得点の匂いがしなくなってきた。前線の連動性もないし、今日に関しては前のボールの収まりも悪かった。でも我慢して0-0で終わったのはよかったと思う。序盤のピンチを考えると負ける可能性まであった」

MF 8 中町 公祐

「相手が引いてカウンターを狙ってくるのはわかっていた。試合をやっている中の状況で感じたのは、相手がすごく引いて、でも抜かりなくパスコースを狙ってくるということ。前半は良しとして、後半も攻撃に人数にかけきれなかった。前半に関しては無理をしなくてもいいでしょという感じはあった。ただ後半はもう少し早く前に人数をかけてもよかったかもしれない。かといってそれを最初からやると相手に隙を突かれてしまう。そのあたりの判断が難しいゲームだった」

MF 6 小椋 祥平

「試合前のミーティングで相手は前半15分までの得点が多いから気をつけようと話していたけど、その時間帯に何回か危ない場面を作られてしまった。でもそのからは修正して戦うことができたと思う。もっと横にボールを動かせば相手にも隙ができたと思うけど、前半は相手を動かしきれなかった。そこでもっと動かすことができていれば終盤はもっと足が止まっていたと思う。でも最後までカウンターで危ない場面がいくつかあったのは攻撃でやりきれなかったから」

GK 1 榎本 哲也

「守備陣としてはやることをやったと思う。前半の立ち上がりに何回か危ない場面があったけど、自分としてはあそこを抑えたことでリズムを作ることができた。そのあとは守備陣の距離感が完璧だった。ボンバー(中澤)がしっかりつぶして、(栗原)勇蔵がカバーするという関係もできていた。あとは1点取れるかどうかというゲーム。今日はみんなチャンスを外してしまったけど、こういうこともある。でも残り6試合でもう一度必ず爆発してくれると信じている。そのときのために守備陣は無失点で踏ん張ることが大事」

FW 19 藤田 祥史

「結果を出さなければ意味がない。残り6試合でまたチャンスが来ることを信じてシュート練習する」

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