「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「バーに当たるのは恥ずかしいこと」(俊輔)・「気持ち的には負けたような試合」(兵藤)+榎本・マルキ・中澤他 [柏戦後インタビュー]

【players voice】
MF 7 兵藤 慎剛

――まず試合の感想を一言

「2点目を取れなかったことがすべて」

――2点目を取れるチャンスはたしかにあった

「マルキにパスを出したカウンターの場面では、自分も全力でゴール前に走った。自分のことを見えていると思ったけど…。もっと貪欲になって、自分がゴールするという気持ちを出さないといけなかった」

――ただ内容は良かったのでは?

「今日に関しては相手に何もさせなかったので、あの事故のような失点があっても勝たないといけなかった。気持ち的には負けたような試合。チームとしては勝ち点2を失った。この借りはナビスコカップでしっかり返したい」

――柏になかなか勝てない。

「今年の柏戦に関しては前半戦も含めて内容も悪くない。でも勝ってはいないので、ナビスコカップというチャンスで今度こそ勝ちたい」

下バナー

【試合を終えて】
樋口 靖洋 監督

「後半戦の最初を勝ち点3でスタートさせたかったが、結果的に勝ち点1は非常に残念。選手たちはタフに戦う姿勢を見せてくれた。内容は悲観するものではない。ナビスコカップもあるのでもう一度分析して、勝ち点3を取れるようにしたい。2点目を取れなかったことが大きかった。流れの中で相手にやられたのは1回くらいだった。追加点を取れれば決着をつけることができた。(審判について思うところは?)思うところは多々ある。でも選手は冷静にやってくれた。
(失点場面について)誰が悪いではなく、あのタイミングはいろいろな変化があった。ウチの選手も変わっていたし、相手も変わっていた。それによって全体的に立ち位置に変化があった。例えばいつもはニアサイドのストーンのところにシュン(中村)が入るけど、あのタイミングではフジ(藤田)になっていた。そのほかでもマークに多少の変更があった。あと一番は相手のキッカーの質。それまでとはまったく違う質のボールが入ってきた。それがウチの選手ばかりに当たってパチンコのようになった。そのあたりを見逃してくれない相手ということでもある。
ただ周囲から柏が苦手と言われるけど、昨日は特に柏がリアクションしていた。レアンドロが出場していたらもっとボールを集めるはずなのに、彼の頭を飛び越すボールが多かった。それを考えてセカンドボール争いになると想定していて、プレスバックもできていたし、セカンドボールも6対4くらいで拾えていた。相手の形はほとんど出させていない。一度、クレオがフリーで外してくれたあの場面くらいだと思う」

FW 18 マルキーニョス

「交代はGKと交錯して腹の下あたりを打撲したから。得点に関しては素直に嬉しかったし良かった。でも2点目を決めるチャンスがあったのを決めることができなくて悲しいし、寂しい。あれを決めていれば勝てたと思う。(齋藤のアシストについて)お互いに次にどんなプレーをするか分かり合っている。いいところにボールを出してくれた」

DF 22 中澤 佑二

「残り20分くらいで全体的に足が止まってボール保持が難しくなった。それでセットプレーから失点した。もったいないゲーム。苦手意識があるレイソルにあまりやらせないゲームだった。でも途中から出てきた選手が驚異になりきれていない現状がある。残り15分でゲームを決められる選手が出てこないといけない」

MF 25 中村 俊輔

「あのFKが入らないとダメ。コースも全然甘いし、しかもバーに当たるのは恥ずかしいこと。あとはドリブルで入っていった場面でPKを取ってもらえなかった。完全につかまれていたと思うんだけど…。でもこういう試合もあると思うから、次の試合に引きずらないことが大事になる」

GK 1 榎本 哲也

「もったいない。2点目を取れば決まっていた試合ではあるけど、ディフェンス陣としては最後の最後にセットプレーから失点したことが悔しい。あれはオレの責任だった。でも、あの瞬間だけニアサイドにぽっかりスペースがあって、飛び出したらボンバー(中澤)がクリアしたボールが背中あたりに当たって入ってしまった。1-0で勝ち切らないといけない試合だった」

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ