「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「今日の優勝は感動的だった。特別な優勝だった。この雰囲気は魔法みたいだ。この優勝をエジガルとも分かち合いたい」(エリキ) 他 [FC東京戦後コメント] <無料>

 

[コメント]

FW 17 エリキ

「感動的な瞬間は何度も味わっている。ブラジル選手権で優勝した経験もあるし、新人王になった経験もある。だけど今日の優勝は感動的だった。特別な優勝だった。この観衆は2016年にパルメイラスが優勝した時と同じくらいだったと思う。パルメイラスはその時、22年間優勝がなかった。マリノスは15年。今日、感じたこの雰囲気は魔法みたいだった。特別な優勝だった。感動的だった。最初から最後まで得点を取るというメンタルで試合に入った。マルコスとマテウスと話をしたけど、点を決めたらボールをゴールから早く出そうということを話していた。ティーラトンが素晴らしいミドルシュートを決めて、僕はゴールからボールを取っていたけどみんなを気にして見たらティーラトンとハグしていた。僕はボールを拾っていた(笑)。今シーズンは、個人的には素晴らしいシーズンだった。数字で言うと僕のキャリアの中で一番得点を取った。上半期はボタフォゴにいたけど、そこでの得点と今の得点を合わせると一番多い。素晴らしいシーズンだったし、しっかりと家族と喜んで、優勝を分かち合いたい。というのは、今シーズンは挑戦が多いシーズンだった。日本に来るのも、海外に出るのも初めてだったし、僕の家族も不安だった。それでも日本を選んで、マリノスはエジガルがケガをして難しい時期だったと思うけど、僕が来てエジガルのぶんまでピッチで出そうと思って毎試合臨んでいた。この優勝をエジガルとも分かち合いたい。マルコスはすごく頭がいい選手なので、いいパスを送ってくれた。僕はセンターバックとコンタクトすることを避ける選手なので開いたけど、そこでいいパスがきた。ちょっとゴチャゴチャっとなったけど、左足でシュートを打った。得意な足ではないけど、右はパワーがあるけど左ではテクニックをうまく使って流し込んだ。得点が入ってすごくうれしかった」

 

DF 27 松原 健

「もうなんて表現すればいいかわからないくらいうれしい。これまで天皇杯もルヴァンカップも決勝で負けて、今シーズン序盤はなかなかコンディション上がらず、試合に出られなくて悔しい思いをした。でも最後に事実上の決勝戦のような舞台に立てて、勝てたことがうれしい。ウォーミングアップの時に観客の数を見て、すごいなと。ラグビーワールドカップで満員のスタジアムを見ていたけど、そんな舞台に立ったことはなかった。最初はすごく緊張したけど何回かボールに触って普通にプレーできるようになった。途中、プレスがかからない場面もあったけど、それでも最後まで自分たちのサッカーを貫いて勝つことができたと思う」

 

GK 34 中林 洋次

「このタイミングで出番が来るとは思っていなかったけど、いつでも出場するための準備はしてきたつもり。10年前くらいに前に優勝した時も、途中からピッチに立った経験がある。そういったこともあった、ある程度準備できていたと思う。本当は1年間高いパフォーマンスを見せたパギがピッチに立っているべきだったけど、ルールの中で自分に出番がやってきた。半年間だけだけど、早くチームにフィットしようと思ってやってきて、それがメンバー入りや出場につながったと思う。10人だったけどそこまで慌てるような場面はなかったし、ウチのチームのほうが余裕を持ってプレーできていた。アグレッシブに戦うのがマリノスのスタイルなので、10人ということはあまり意識せずにプレーした」

 

 

MF 11 遠藤 渓太

「チームにはベンチ外で出られない選手や、ベンチで声を枯らしている先輩もいる。そういう選手たちがいるチームは強くなる。自分は試合に出られなくて悔しい思いをした時期もあったけど、先輩たちを見てもっと頑張らないといけないと思った。前から言っていたように、自分の活躍がマリノスの優勝に直結すると思っていた。ゴールのシーンは、カットインしたら相手はついてこられないと思った。でもついてきたのでちょっと驚いたけど、自然に次の切り返しが出た。あれは“もっている”とかではなく実力でしょう!」

 

 

MF 8 喜田 拓也

「シャーレはシンプルに重かった。みんなの思いやクラブに関わっている人の思いで重かった。自分たちはタイトルを目指してスタートしたけど、本当に信じていた人は少なかったかもしれない。でもみんなの頑張りでこうやって優勝することができて、その努力が報われたことがうれしい。このチームなら何かを起こせると思っていた。自分はこのエンブレムをつけて小学校1年生からプレーしてきたけど、クラブは15年ぶりの優勝だった。個人的には、ビッグクラブというプライドを捨ててでも獲りに行く、という覚悟だった」

 

 

FW 9 マルコス ジュニオール

「優勝は素直にうれしいし、幸せ。ファン・サポーターと一緒に喜べることが一番大きな幸せ。今日は優勝のことを忘れて、この試合に勝つことだけを考えて試合に臨んだ。でも優勝は日本に来た時から目標にしていた。こんなに完璧な結果になるとは思っていなかった。得点王になったのは自然な流れ。エジガルがケガをしていなかったら彼が得点王になっていただろう」

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