「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

[無料記事]【神戸戦採点&短評】 ドゥトラ 4:本当に引退してしまうのだろうか?・藤田 祥史 3:あの一瞬を仕留めるために試合に出ていたのだが (藤井雅彦)

※採点は5段階評価で0.5刻み。5が最高で0が最低。

GK 1 榎本 哲也

「3.5」 ハイライトは小川慶治朗との1対1&シュートをストップした65分だろう。森岡亮太のスルーパスに抜け出した小川に対して、最後まで体勢を崩すことなく対応し、直後のシュートへの備えも迅速だった。

DF 13 小林 祐三

「3.5」 カットインのドリブルで局面を打開したが、クロス精度はイマイチだった。後半はファーサイドでフリーでボールを受ける場面もあり、欲を言えば攻撃面で目に見える成果を残したかったところ。

DF 4 栗原 勇蔵

「4」 攻守両面でハイパフォーマンスだった。素早い出足で相手の縦パスをカットし、攻撃ではラフィーニャへの正確なクロスなどを披露。前半ロスタイムのFKにうまく合わせられなかったのが唯一の落ち度か。

DF 22 中澤 佑二

「3.5」 ペドロ・ジュニオールに手を焼きながらもなんとか守った。栗原とともに高いラインを保つのは勇気が必要だが、それを最後まで実践。ヘディングパスの上手さはピッチ上で群を抜いていた。

DF 5 ドゥトラ

「4」 本当に引退してしまうのだろうか? と思わせる軽快なプレー。心配された運動量も最後まで持った。50分の小椋祥平への精度の高いパス、さらには76分の切り返し&右足ミドル。いずれもあと少しだった。

MF 8 中町 公祐

「3」 この試合で最も評価が難しい選手だ。前半はここ2試合と比較すると意欲的なディフェンスができていた。ただ、後半は消える時間帯が多く、途中交代もやむなしだろう。パフォーマンスはもっと上がるはず。

MF 6 小椋 祥平

「3」 良くも悪くも目立っていた。決めるべきところ、通すべき場面に成功していれば、この日の主役になってもおかしくなかった。決して悪くないのだが、さらなる成長のためには高い精度を求めたい。

MF 7 兵藤 慎剛

「4」 待ちに待った今シーズン初ゴールは見事な胸トラップから力の抜けた状態からのボレーシュート。攻守ともに多くの局面に顔を出し、試合終了の瞬間まで気分よく楽しそうにプレーしていた。

MF 10 中村 俊輔

「3」 チームファーストシュートはこの男が記録した。あのようにエリア外からでも積極的に狙うべきだろう。しかしながら、その後は相変わらずの低い位置でのプレーに終始。もっと前へ行けると思うのだが。

MF 11 齋藤 学

「3.5」 引き続き調子は悪くなさそう。強引に見える突破が決定機につながっているのだから、やはり打開能力は頭ひとつ抜け出ている。30分の決定機はGKのタイミングを外してシュートを狙いたい。

FW 16 伊藤 翔

「3」 決定機らしい決定機は訪れなかった。チームのやり方にも理由はあるだろうが、そのほかの場面で力を使いすぎている見方もできる。最前線での献身性は光るが、もうひとつ成果がなければいけない。

FW 18 ラフィーニャ

「3」 周囲をシンプルに使える選手なのはよくわかった。エゴイスティックになってはいけないが、もう少しゴールへの貪欲さがあってもいい。そのバランスは難しく、ややもすればないものねだりになる。

FW 19 藤田 祥史

「3」 齋藤学からのグラウンダークロスを得意のニアサイドで合わせようと試みた84分の場面がハイライトだった。あの一瞬で仕留めるために試合に出ていたのだが。主役になるのは次節以降にお預けだ。

DF 15 ファビオ

「3」 セットプレー要員としてボランチで出場。微妙なプレーもあったが、そもそもこの位置での起用に無理がある。昨シーズンも何度かあった起用法ではあるが、おそらく見直しが必要であろう。

樋口 靖洋 監督

「3.5」 ファビオ投入はともかく、それまでの2枚の交代カードは的確だった。チームとしてチャンスも作っていただけに、あとは選手が決めるだけだった。勝ち点3を目指して監督として打つべき手は打った。

 

 

 

 

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