「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「まだ大人のサッカーができていない」(兵藤)・「5バックにしたから云々ではない」(中村)+中澤・栗原・中町他 [甲府戦後インタビュー] -1889文字-

 

【試合を終えて】
樋口 靖洋 監督

「結果的には最後のワンプレーで勝ち点3がこぼれ落ちたというゲームで残念。もったいないゲームだったという印象がある。たか前節、新潟に負けて、その後メンタル的にも落ち込むことなくナビスコカップを挟んだが、しっかりと準備をしてこのゲームに高いモチベーションで臨むことができた。先制点をいい形で取れて、その後も少しボールが落ち着かない時間はあったが、何度か流れの中から2点目が奪えそうなチャンスを作れた。そこを決め切れなかったのが最後のパワープレーに喫した失点につながったかなと思う。いいボールの奪い方もチームとして共有しながらできたし、下を向く内容ではないと思うので、結果を受け入れながら次に向かって準備をしていきたい。(最後に同点に追いつかれた要因は?)相手がロングボールを入れてくる、そして右サイドに水野を入れてから、右サイドを中心にクロスを上げてきた。そして途中から佐々木を左に回した。こうなってからは、サイドを抑えにいって、中で跳ね返すというところをやった。最後にやられたのは相手のパワーがウチよりも少し勝った結果だと思う」

MF 25 中村 俊輔

「予定通りの試合運びではないけど、水曜日のベルマーレ戦が雨で疲労困憊の選手もいたと思う。向こうは選手を休ませていたのもあって元気だった。(端戸)仁は良くない印象になってしまうけど斜めのランニングをしていたし、ペナルティエリアの横のポケットに入っていたのも仁だった。あれでシュートが入っていれば100点だっただろうし、しょうがない。最後はファビオが横に蹴ってスローインにしてしまったことが問題だったけど、今日は5バックにしたから云々かんぬんではない。これからもやってもらいたい。ただ5バックになると重心が後ろになってしまうので、前でボールを追いかけられる選手が必要。(FKについて)もちろん決めるつもりで蹴ったけど、距離もあったしGKが弾いて詰めて決められたらという感じ。雨のピッチだったらなおさら良かったと思う。時間帯が良かった。最初だから外してもいいかなという気持ちで蹴った」

DF 22 中澤 佑二

「2点目を狙わないといけない。ウチは相手のDF陣にまったく圧力をかけられなかった。1-0で勝っていて、したたかに2点目を取りに行くのが強いチーム。でも2点目を取れないとこういうゲームになってしまう。これまで優勝してきたチームはそれができているチームだったと思う。残り30分くらいは受け身で、その時間が長すぎた。それによって攻撃も停滞していた。相手は前がかりになったから相手陣内にスペースがあったけど、ウチにはドリブラーがいなくてそこを突くことができなかった」

DF 4 栗原 勇蔵

「攻め込まれていたけど守っているほうはそんなにやられる感じはしなかった。最後のワンプレーだけ。ロングスローからゴチャゴチャして、土屋さんのところにボールがこぼれた。振りかぶるくらいの時間があったけどテツ(榎本)がなんとか弾いて、でもそこになぜかアオちゃん(青山)が走り込んでいた。よく合わせたなという感じ。気持ちも入っていたと思う。試合全体の内容はそんなに良くなかったけど、シュンさん(中村)のFKでラッキーな感じで早い時間に点を取れた。でも負けに等しい。雰囲気的にも、ラストワンプレーだったのでちょっとこたえる。この前、新潟に負けて連勝が止まったあとのゲームだったので絶対に勝ちたかったし、内容よりも結果が必要だった。これで勢いみたいなものは若干止まったんじゃないか」

MF 7 兵藤 慎剛

「自分たちで首を絞めてやられた。スローインを与えてしまってプレーだけでなく、その前から悪い流れになっていた。まだまだ大人のサッカーができていない。あの時間帯であの状況なので絶対に守りきるという意思でプレーしていた。でもああいうワンプレーで試合が壊れてしまう。それに上を目指すのであればもっとボールを動かして相手を崩してチャンスを作らないといけない。まだまだ力がないということ」

MF 8 中町 公祐

「相手が前に圧力をかけてきたので、最後の時間帯に押し込まれるのはしょうがない部分もある。相手はアバウトにボールを蹴ってきた。最後はファビオが簡単にスローインを与えてしまったけど、それは全体にも言えること。チームとして反省しないといけない。連戦による疲労はあったかもしれないけど、それは問題じゃない。最後の失点したところだけが問題。立場的にも勝たなければいけないゲームだった」

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