敗戦に必要以上に落胆している選手はいなかった。少ないながらも手にしたポジティブ材料を次節以降に生かしたい [J17節 FC東京戦レビュー]
前節・ベガルタ仙台戦でクラブ最多タイの8ゴールを記録して大勝した4日後に、今度はクラブワーストタイの5失点を喫して敗れた。2試合で10ゴールを決め、7ゴールを献上した。ただし結果だけならば1勝1敗で、順位は13位から10位、そして10位から13位と、元に戻っただけである。
一時帰国中のアンジェ・ポステコグルー監督に代わって指揮を執ったピーター・クラモフスキーヘッドコーチは「ゴールが決まると展開が変わり、ゲームが変わってしまう」と試合後に述べた。まさにそのとおりで、過去にも記述したように現在のマリノスのスタイルは得点や失点によって受ける影響が大きすぎる。流れを左右する出来事なのは当たり前でも、それ以上に試合結果を左右する決定打になりかねない。
1失点目がそれに該当する。バウンドボールを処理しようとした松原健が足を高く上げ、それがディエゴ・オリヴェイラにヒットする形となってファウルの判定に。松原の足はたしかにオリヴェイラの頭部に触れているが、ボールをクリアしたあとの話である。厳しい判定で直接FKを与え、それを太田宏介に蹴り込まれてしまった。
これが最初の不運だとすれば、二つ目の不運で2失点目を喫した。相手のシュートはマリノスDFではなくオリヴェイラに当たり、コースが変わったボールをGK飯倉大樹が処理しきれず。誰も狙っていない形での失点は最初にシュートを放った田邉草民の積極性を褒めるべきかもしれないが、マリノスはあまりにもツイていなかった。
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