攻撃をさらに加速させ、苦しむチームを救うために、仲川輝人と金井貢史が果たすべき役割は大きい [J10節 札幌戦プレビュー]
前節・湘南ベルマーレ戦での4得点と4失点をどのように評価するか。指揮官は「失点シーンだけでなく、ゲーム全体にフォーカスして振り返るのが私の哲学だ。正直、8点は取れたと思っている。ゲーム全体では良いパフォーマンスを見せていて、あと4点入っていてもおかしくなかった」と前向きだ。とはいえ今後も4得点取れる保証などあるはずもなく、アタッキングフットボールを体現するという意味で『4得点大勝』の見出しが躍る千載一遇のチャンスだったとも言えるだろう。
たしかに決定機の数は多かった。2列目を務める大津祐樹は「攻撃が良くなってきた感覚はあるし、その結果として4ゴール取れた。攻撃が左に偏っているように見えるかもしれないけど、それは選手個々の個性がある。実際に左サイドでチャンスを作ってゴールが生まれているし、湘南の選手も嫌がっていた」とポジティブに振り返っている。フィニッシュシーンがウーゴ・ヴィエイラ頼みなのは気になるところだが、試合を重ねていく中で大津やユン・イルロクがゴールネットを揺らす日もそう遠くないはずだ。
その攻撃をさらに加速させるために、明日のコンサドーレ札幌戦では左ひざを痛めたオリヴィエ・ブマルに代わって仲川輝人が右ウイングで先発する。加入4年目のアタッカーは、意外にもこれがマリノスでのリーグ戦初先発となる。ルヴァンカップ・FC東京戦で持ち味を発揮して得点に絡み、先日の湘南戦ではバー直撃の惜しいシュートを放った。徐々に階段を上っている感覚は本人にもある。「チャンスは作れているので、しっかり決めたい」。あまり表には出さないが、闘志を内に秘めて北の大地へ乗り込む。
攻撃だけでなく、守備にもアレンジを加えそうだ。前日練習ではミロシュ・デゲネクに代わって金井貢史がセンターバックに入った。
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