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J3での経験を活かしてゴールを狙う!野澤零温「ぼくらはカップ戦の頂点を取り返さないといけないし、リーグ戦も制覇していかないといけない」【2025 ルヴァンカップ1回戦vs.奈良クラブ Preview-2~野澤零温】

 

撮影:後藤勝


 FC東京でJ3をよく知る選手と言えば、野澤零温は間違いなくそのひとりに挙げられるだろう。トップチームに昇格した2022シーズンは即、SC相模原に育成型期限付き移籍。デビュー年にJ3で揉まれ、得られた出場時間はわずか96分間だったが、閉幕が近い第33節いわきFC戦でプロ初ゴールをもぎ獲った。
 
 熱いゴールだった。2点ビハインドで迎えた後半44分、相模原側から相手の背後に出たボールをいわきのゴールキーパー坂田大樹がコントロールし、後ろ向きに回転してボールを隠そうとする。ウラに飛び出した野澤が迫ってきていたからだ。しかしその坂田がボールを掴み直すよりも早く、野澤が触り、そして無人のゴールに流し込んだ。それでもまだ1点ビハインド。野澤は喜びを抑え、ボールを抱えてセンターサークルへと急いで舞い戻った。
 
◆決して簡単な相手ではない
 
 翌年、東京に復帰。トップでの初小平を一年遅れで味わったが、活躍の場を掴めず、夏に再び武者修行へ。育成型期限付き移籍で松本山雅FCに加入し、今度は625分間出場して2得点。ポジションは4-1-2-3の右ウイングだった。
 
 これらの経験が、今回のルヴァンカップ1回戦に活きるかもしれない。奈良クラブが舐めてはいけない相手だということを、野澤はよく理解している。まして中田一三監督が率いるようになってからの奈良は3-4-2-1と、その並びを含めて東京に似たところがある。

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