岡哲平、堂々の120分間。センターバック争いに名乗りを上げる強気の守備での1stラウンド突破に「気持ちがあったから勝てたのではないかと思うので。そこをベースに積み上げられれば」【2024 ルヴァンカップ3回戦vs.サガン鳥栖】

Photo by Ayano MIURA(撮影:三浦彩乃)

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青赤のセンターバックにとってひとつの指標である森重真人の「3」を含む背番号30を背負う岡哲平がルヴァンカップ3回戦サガン鳥栖戦に先発。前節のリーグ戦から中二日、緊迫感に充ちた一発勝負をチーム全体で乗り切らなければいけない大一番で、無失点勝利まであと一歩と迫る守備を見せていた。
しかし1-0で迎えた後半アディショナルタイムの46分に失点。やはり神様はそう楽には勝たせてくれない。互いに退場者を出した延長戦、人数の点では97分(延長前半7分)にキム テヒョンがいなくなった鳥栖に比べて107分(延長前半アディショナルタイム)に原川力がいなくなった東京のほうがひとり多い時間がわずかながらあったが、試合の間隔が鳥栖よりも1日短い体力的な不利も働いてか、延長戦は東京がほぼ押し込まれ、必死に耐える状況がつづいた。結局、この大卒ルーキーは、心臓によくない防戦が多くを占めた120分間を戦いきった。

Photo by Ayano MIURA(撮影:三浦彩乃)

Photo by Ayano MIURA(撮影:三浦彩乃)

Photo by Ayano MIURA(撮影:三浦彩乃)
◆最後に勝負を分けるのは気持ち
J1第15節横浜F・マリノス戦が開催されたのは5月19日の日曜日。最終ラインは右から白井康介、森重、岡、徳元悠平と、全員が入れ替わった。右サイドバックに関しては白井が102分で退き、途中出場で右サイドハーフで入っていた安斎颯馬が受け継ぐも、延長後半の終盤にもも裏を抑えて高宇洋と交代。高がボランチに入り、最後はボランチの小泉慶が右サイドバックを務めた。その小泉も19日の試合にフル出場したばかりなのに、試合終了寸前までダッシュをする。死力を尽くした戦いに、公式戦3試合目の新人だからと言い訳が出来る状況ではなかった。
防戦の傾向が強くなっていた規定の90分勝利間際の後半44分、思い通りのサッカーを出来ず、とにかく耐え抜くしかない状況で、相手よりも早くボールに触ろうと必死で頭を突き出し、なんとかボールを自陣ゴールから遠ざける岡の姿に、闘魂が宿っていた。

Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)

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