見えてきたピーター流。「選手がサポーターのために戦い、サポーターが選手のために背中を押せば日本最高のスタジアムになれる」はっきりと言うピーター クラモフスキー監督の真髄【2023 J1第19節 FC東京vs.柏 Preview02】

撮影:後藤勝
監督に就任しての初戦だったJ1第18節名古屋グランパス戦に向けて先週は「攻守に於いての決まり事と、プラスワーク、運動量」(ピーター クラモフスキー監督)に取り組んだFC東京。今週はビルドアップに着手し、約束事の数も増えているようだが、戦術面はこのようにして一歩ずつ長期間にわたって進めていくことになりそうで、やはり当面は本質的な強さを維持していけるかどうかがポイント。柏戦も名古屋戦のように90分間途切れないハードワークを継続していけるかが重要になりそうだ。
ただ、フットボール的な観点でまだ掘る要素が少なかったとしても“ピーター流”が何かを知るには日頃の振る舞いを観察するだけで十分だろう。
強度が高くしっかりと力を出していることが明確な練習のあとでは、選手たちに必ず「今日はよくやった」と、褒める言葉をかけている。そしてスタジアムでは、試合終了後、サポーターの応援に対して「スーパーだ」と、やはり褒める。いいものに対しては、はっきりと口に出して褒める。これこそがピーター流であり、指揮官がどんな人物かを物語るに十分な材料だと言えるのではないだろうか。
◆本当にスーパー
全体練習の終わりに、選手たちを褒め、ねぎらうこと。そしてサポーターを称えること。ここにどういう想いがあるのかを訊ねると、ピーター クラモフスキー監督はまずサポーターと選手の関係について語りだした。

撮影:後藤勝
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