ペロッチ、ディエゴから譲られたPKを決めてJ1初ゴール。2000年にアマラオがツゥットに譲ったPKを思わせる先輩と後輩の太い絆【2023 J1第15節 神戸vs.FC東京】

ディエゴを肩を組みながらスポットに向かうペロッチ。
FC東京は5月27日、ノエビアスタジアム神戸でJ1第15節ヴィッセル神戸戦に臨み、ホームから見て3-2のスコアで敗れた。前半45分間で3失点。後半、ボール保持のスタイルではなく気持ちを前面に押し出し、PKで2得点を挙げたものの、同点には一歩及ばなかった。
2点目のPKはディエゴ オリヴェイラがキッカーの座をペロッチに譲ったもの。これをペロッチが決め、J1初ゴールを記録した。ルヴァンカップではEグループ第2節の京都サンガF.C.戦で2ゴールをマークしていたが、リーグ戦ではこれが初めて。
2000シーズンのJ1開幕戦、敵地での第1節横浜F・マリノス戦ではアマラオがその年加入のツゥットにPKを蹴る機会を与え、これが決勝点にしてツゥットのJ1初ゴールとなった。23年ぶりに実現した、ブラジル籍選手の先輩が後輩に譲ったPKがJ1初ゴールとなる、チームメイト同士の太い絆を感じさせる出来事。ディエゴがアマラオのように東京に根ざし、その現キングから若者が力を得たことが、敗戦のなかでも明るい材料となった。
◆ディエゴには感謝している



ミックスゾーンにあらわれたディエゴは、ペロッチにPKを蹴る権利を譲ったときの気持ちをこう説明した。
「常に彼は全力で練習を積んでいますし、得点を獲って気持ちを入れてもらって次の試合につなげていきたいという想いもありましたし、もちろん(ペロッチは)PKの練習もしていましたので、信用して渡しました」
そしてそのあとやってきたペロッチに「Jリーグ初ゴールおめでとうございます」と伝えると、初々しさを残す背番号22は日本語で「ありがとうございます」と答えた。
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