FC東京まつりと久保建英まつり。二重の騒ぎにわいたひとめぼれスタジアム宮城【キリンチャレンジカップ】
「史上2番目の若さでA代表デビュー」
最年少でないのなら特筆するべきではないのではもう18歳だし――と言うのは、言うだけ野暮。誰もが騒ぎたいのだから、竿をさしても流れは止められない。久保建英が中島翔哉とともに「ひとめぼれスタジアム宮城」のピッチへと脚を踏み入れると、日本中の視線がそこに注がれた。<All Photo by Ayano MIURA>
Part1◆久保建英まつり
後半22分から途中出場した久保は試合後「短い時間でしたが、自分がやれることは示せたかと思います」と語った。その言葉に嘘はない。
FC東京のファン、サポーターにとっては既知のことでも全国的には十分行き渡っていない、そんな現在の久保の姿が誰の眼にもはっきりと伝わったキリンチャレンジカップ2019 vs.エルサルバドル代表戦。まずはこちらの写真から。
タイムアップの笛が鳴り、互いに駆け寄る久保と中島。
もう久保を「ちいさい」という者はいないだろう。
そして後半38分、エルサルバドルの15番ホナタン ヒメネスからボールを奪った久保。ヒメネスはあわててユニフォームを掴み止めようとするが、久保は倒れない。
主審はヒメネスのファウルをとり、イエローカードを提示した。ジャッジそのものは正しいのだが、久保は悔しがった。笛を吹かずに流してくれればチャンスになった場面だった。
もう久保を「フィジカルが弱くてすぐ倒れる」という者はいないだろう。
1分後の39分には右サイドを駆け上がる室屋成にスルーパス。TVの解説は、FC東京では右でプレーしているので右サイドのほうがやりやすそう――と言っていたが、わずか一年前には、守備を要求される右サイドハーフよりも中央のトップ下のほうがよいのではないかと言われていた。
後半28分には大迫勇也が久保の求めに応じて右サイド前方のスペースへとスルーパス。このボールを持った久保を、
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