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【無料記事/ルヴァンカップ準決勝第1戦前々日レポート第1報】ニューヒーロー賞候補上位の中島翔哉、戴冠に向けゴールを誓う(2016/10/03)

10月3日、FC東京は小平グランドで15時からトレーニングを実施。1日のJ1セカンドステージ第14節と2日のJ3第24節で消耗した体力の回復に努めた。ルヴァンカップ準決勝の対戦相手である浦和レッズとは今季リーグ戦で既に2回対戦してデータが蓄積されていることもあり、戦術の刷り込みは非公開練習となる4日のトレーニングで施される見込みだ。

この日、Jリーグが発表したルヴァンカップのニューヒーロー賞得票上位選手12名のなかに、室屋成と中島翔哉の名前があった。まだ準決勝2試合が残っていてここに名前がない選手が票を伸ばす可能性もあるが、室屋と中島が個人タイトル獲得に近い位置につけていることは確かだ。
準決勝に残った4チームの所属選手で上位に名を連ねたのは、室屋と中島のほかは、浦和の関根貴大、横浜F・マリノスの富樫敬真、ガンバ大阪の井手口陽介、アデミウソン、呉屋大翔。得点でアピールできる攻撃的な選手のなかから、中島翔哉が抜け出すことは不可能ではない。

雨が降り出した夕刻、車中のひととなった中島。帰路を急ぐ彼を引き留め、質問に応じてもらった。

──(大会開幕時)23歳以下の選手はニューヒーロー賞を受賞する権利がある。このあとの活躍次第で可能性が高まると思うんですが、いかがでしょう?
中島翔哉 決勝に進めばそのチャンスはあると思います。まずは、いいプレーをして勝つということがすごく大事なので、賞とかはあまり考えていないです。

──このあいだの広島戦は拮抗したなかで、最後まで個人で行くという決意を示したことであのゴールが生まれたと思うんですけれども、あのような気持ちを示すことで、次のルヴァンカップの相手が浦和のように難しい相手であっても、打開できるのでは?
中島翔哉 (vs.広島戦よりも)もっとゴールに向かっていかなきゃいけないですし、スピードも強さもまだまだ足りない。もっとゴールやそのチャンスを増やすことができると思いますし、もっといいプレーをしたいと思います。

J1前節では、後半のアディショナルタイムに、敵地でサンフレッチェ広島を下すゴールを決めた。「いいゴールだった」と率直に喜びながらも、試合後のミックスゾーンでは「まだまだスピードが足りませんし、意識の部分でスピードを落としちゃうということがあるので、そこは変えていかないといけない」と言っていた。世界基準をものさしに、現在地との隔たりを測ったとき、速さも強さも足りないと実感が中島にはある。だからJ1の舞台でゴールという結果が生まれていても、最高値に近づく努力を放棄しようとはしない。
より速く、より強く。この姿勢がゴールにつながれば、浦和に勝ち、ニューヒーロー賞と優勝を手許に引き寄せ、代表入りも近づく。J1の出場機会がないときでも研鑽を積んできた男が、己と東京に実りをもたらしつつある。
(以上)

 

 

 

 

 

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