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【有料記事/J3第21節第2報】コメント◆前に出るプレーでシュートストップ連発の圍謙太朗、豪快な同点ゴールの林容平、ふたりのOA(2016/09/12)

◯圍の「前に出る」戦術が、盛岡の得点を食い止めた

試合の先を読むようにパスをつないでくるグルージャ盛岡に、序盤の15分間、FC東京U-23は守備を崩されていた。そして圍謙太朗はこの時間帯に失点を喫してしまった。右サイドはフリーでボールを持っている業師の左サイドハーフ安楽健太、前にはフォワードの梅内和麿という状況で、ゴールキーパーにとっては難しい場面だった。

しかしその失点を除けば、圍謙太朗はすべてのシュートとクロスに対してほぼ完璧な対応をしていた。1対1のシュートは思いきりよく前に出て、相手を制圧し、コースを狭めた状態で弾き、止める。クロスも落下点を制して的確にキャッチングしつづけた。やるかやられるか? といったピーキーな場面だけがよかったわけではなく、試合を通しての安定感があった。もし圍が止めていなければさらに2点、3点とゴールを許し、大敗していたかもしれない。まさにチームを救う活躍だったと言っていい。

この好調、好プレーの原因はなんなのか。ただ1本のシュートで貴重な同点ゴールを挙げた林容平のものとあわせ、試合後のコメントをお届けする。

◯圍謙太朗の談話

いままでは「見て、反応して、止める」ことに半年間こだわってやってきました。それができてきたから、その先もやろうと。
前に出てコースを切りながら、相手に“恐怖”を与えるくらい、相手に向かっていくことにこだわって、この(J3リーグの)空いた期間にやってきたんです。ほんとうはそれをJ1で試したかったんですけど、ルヴァンカップにチャンスがなくて。その鬱憤を晴らすというわけではないんですけれども、やっと練習で取り組んできたことを出せる場ができたので、存分に出してやろうという気持ちできょうは臨みました。
こだわっていたところに関しては、うまくいったんですけど、失点してしまったので、そこだけ悔いが残っています。

(前に出るときは)ボールが相手のところに行く前から、

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