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【今週の小平】コラム◆J2から帰還した大卒コンビ、丸山祐市と林容平の魅力(2015/03/13)

コラム◆J2から帰還した大卒コンビ、丸山祐市と林容平の魅力

 

躍動する丸山祐市

躍動する丸山祐市

先発していない選手たちも状態はいい(写真は2月の練習試合対福岡大学戦のもの)

先発していない選手たちも状態はいい(写真は2月の練習試合対福岡大学戦のもの)

◯丸山と林が得たもの

2014年のJ2で結果を残し、期限付き移籍先から帰還した丸山祐市と林容平のふたりが、揃って開幕戦に途中出場。ガンバ大阪を相手に2-2の引き分けに追いつく同点劇、セカンドハーフの逆襲に貢献した。

丸山は昨年、湘南ベルマーレでプレー、41試合に出場した。これはリーグ戦全42試合に出場したゴールキーパー秋元陽太を除き、フィールドプレーヤーでは最多の数字だ。マークした2ゴールは直接フリーキックで挙げたものだ。
いっぽうの林は昨年の前半戦、ファジアーノ岡山では15試合1ゴールにとどまったが、大分トリニータでブレーク。第23節からの残り全20試合に出場、チーム最多の7ゴールを挙げている。
それぞれのチームで主役と表現して差し支えない活躍をしたこれらの経験が、今シーズンのふたりにとって糧となっているのではないだろうか。
先入観を抜きにして、丸山の懐の深さや安定感、林のゴール前へと入っていく迫力や受ける巧さは、移籍前よりも一段階成長しているように感じられる。

丸山にボールが入ると安心できる。林が動き出すと何が起こるのかと期待できる。
ふたりにはそうした魅力がある。
ともに大卒で東京に加入し、出場機会を得られず苦しんだふたりが、輝きを放ちはじめている。

佐藤由紀彦の名言をそのまま引用すれば、J2は魂が磨かれる場所。そこで何が起きたのか。
J2での経験で得られたものを問うと、林は次のように答えた。
「いちばんは公式戦に落ち着いて入れるようになったことが挙げられます。サッカー自体も一年で巧くなることはなると思うんですけれども、公式戦の雰囲気に慣れて自信をつけたり、試合勘を養ったり、そういったことが一年間を通じて成長できた部分だと思います」
丸山も「自信」を挙げた。
「去年、湘南で多く試合に出て経験を積むことができ、いい意味で自信につながったと思います。攻撃ではボールを置く位置に気をつけながら、前の選手が動き出すタイミングでしっかりとボールを出してあげないとオフサイドにかかってしまいますし、タイミングが合わないと次に行く選手が動き出さなかったり、ほんとうに、一瞬いっしゅんのスポーツなので、そういう意味では落ち着きや自信が身についたことで、客観的に観て、安心できると感じていただけるようになったのではないかと思います」

◯東京での丸山

(残り 2745文字/全文: 3927文字)

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