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【マッチレポート6,273文字!】レポート◆練習試合FC東京対横河武蔵野FC、羽生のループシュートで東京の勝利/コメント◆マッシモ フィッカデンティ監督、徳永悠平、高橋秀人、石川直宏、羽生直剛「シュートに関しては満足感はあります」(羽生)(2014/11/15)

【マッチレポート6,273文字!】レポート◆練習試合FC東京対横河武蔵野FC、羽生のループシュートで東京の勝利/コメント◆マッシモ フィッカデンティ監督、徳永悠平、高橋秀人、石川直宏、羽生直剛「シュートに関しては満足感はあります」(羽生)

◆練習試合にFC東京が勝利!

11月15日、FC東京は小平グランドにて45分×2本の練習試合をおこない、横河武蔵野FCに1-0で勝利した。前半28分に羽生直剛がループシュートで挙げた芸術的なゴールが決勝点となった。

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前目のポジションをエドゥー、中島翔哉と組んで先発した東慶悟は試合後「ほんとうに久しぶりだったので、練習中におこなうコートを狭くしたゲームとは全然感覚がちがうなと」という感想を残したが、そのとおり、この試合は、次節対アルビレックス新潟戦以降に向けて実戦感覚を取り戻していくための機会という位置づけ。また高橋秀人が「名古屋グランパスとの試合で行ったり来たりのオープンなゲームになったので、(この試合の狙い、課題は)ゲームをコントロールすること」と言うように、前節の反省を踏まえて全体的にチームを改善していく一環でもあった。多くの選手がプレーし、落ち着いた試合運びを披露、いずれの面でも収穫のある練習試合となった。

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◆試合経過

JFLの横河武蔵野FCは飯塚渉、小山大樹、金守貴紀などが顔を揃える主力メンバー。いっぽうのFC東京は権田修一、徳永悠平、吉本一謙、カニーニ、椋原健太、高橋秀人、羽生直剛、米本拓司、東慶悟、中島翔哉、エドゥーが先発した。
3-4-3の横河が自陣に引くと東京は前からプレッシャーをかけることができず、序盤は互いに、じっくりとつなぎあう五分の展開に。
東京は開始4分、左ショートコーナーを中島翔哉→東慶悟とつなぎ、リターンを中島がゴール前に入れてエドゥーにシュートを撃たせようとするが、これはカットされる。
対する横河は前半10分、ゴール前右に飛び出した都丸昌弘がゴールキーパー権田修一と1対1の状況でシュートを撃つが、これは権田に防がれる。
以後は34分に右アウトサイド林俊介のシュートが権田の正面を衝いた以外はほぼ東京のチャンスばかりだったが、実際には横河にもボールを保持されていた。
もっとも、これは前からプレッシャーをかけて一気に攻めきれない状況で、東京がじっくりと構えたディフェンスを実行していたからでもある。
攻撃で顕著だったのはサイドバックのオーバーラップを含めたサイド攻撃で、3本めのパスがタテパスとなり、サイドバックかフォワードの5人のうち誰かがそのボールに走り込み、クロス、パス、シュートでチャンスをつくっていた。高橋秀人が最終ラインに下がり3バックにしてからは、特に攻撃がスムーズになっていた。
こうした状況で28分、東慶悟を壁に使い、椋原健太が左サイドからゴール前に切れ込んだ攻撃が実らなかったあと、ボールが右サイドに渡る。そしてパスを受けた羽生直剛が少し持ちだすと、ゴール左上を狙い、鮮やかなループシュート。これが決まって東京がリード、スコアが1-0のまま前半は終わった。
権田のファインセーブ、徳永悠平と椋原健太の鋭いオーバーラップ、ステイしてバイタルエリアを守護する高橋秀人、きびきびとした動きで迫力のある吉本一謙など、守備陣の個が輝いたほか、羽生直剛と米本拓司がリンクマンとして機能、東慶悟と中島翔哉がよく動いてチャンスをつくり、エドゥーがフィニッシャーとなる役割分担も整理され、全体的には悪くない1本めだった。

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2本めは徳永悠平が加賀健一、東慶悟が石川直宏にチェンジしてキックオフ。
9分に河野広貴、三田啓貴、梶山陽平を投入、以後も塩田仁史、野澤英之を出場させて追加点を狙うが、1本めよりもさらに流動的な攻撃でチャンスをつくるものの得点なく、試合は1-0で終わった。キッカーは主に石川が務めていた。
吉本のパワフルなスライディングによるボール奪取や野澤のミドルシュート、加賀や三田のサイドチェンジ、河野のループシュートなど、気合や意図の感じられるプレーに対して拍手や歓声がわく場面もあり、公式戦に向けたモチベーションがみなぎるゲームとなった。
スコアこそ1-0にとどまったが、マッシモ フィッカデンティ監督は「全体的にはコントロールできた試合だった」と評価している。

◆選手、監督コメント

1本めでキャプテンマークを巻きサイド攻撃を活性化させた徳永悠平、アンカーのポジションとディフェンスラインとで落ち着いて構えて守備の安定に貢献した高橋秀人、両チームを通じて唯一のゴールをマークした羽生直剛、マッシモ フィッカデンティ監督、久々の練習試合出場となった石川直宏の談話をお届けする。

<主な内容>
★徳永悠平:サイド攻撃が目についた理由と、試合の狙い
★高橋秀人:フォーメーション変更の理由と、試合の狙い
★羽生直剛:ゴールとなったシュートの意図と、今後に向けての改善点
★マッシモ フィッカデンティ監督:試合全般の感想、フォーメーション変更の理由、故障者の復帰について
★石川直宏:久々の練習試合に対する気持ち、加賀健一との右サイドのコンビ、残りの期間にかける気持ち

◯徳永悠平の談話

――両サイドバックの攻め上がりが多かったようですが、サイド攻撃を意識して試合に臨んだのでしょうか?
徳永悠平 いや、攻め手がそのくらいしかなかったんですよ。(対戦した横河武蔵野FCは)下がってくる相手でしたし、真ん中を固めてくるチームなので。

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