【コメント】コメント◆羽生直剛、渡邉千真/J1第4節東京対川崎[3,970文字](2014/03/24)
コメント◆J1第4節東京対川崎
昨晩のマッチレポートに引用した羽生直剛、渡邉千真両選手の談話をお届けする。当然のこととして、観ている側よりも当事者の選手たちは、何が起き、何ができて何ができなかったかをよくわかっている。彼らの理性と反発力に期待したい。
◯羽生直剛の談話
(TV向けに「3-0になろうが4-0になろうがサポーターのひとはお金を払って観に来てくれているわけだから、そこでプロとして示さなければいけないものはきょうもたくさんあったと思います。それをまず示してからの話だと思います」と話したあと、囲み取材がないと思い帰ろうとする羽生直剛を引き止めて質問を始める)
羽生直剛 15分しか出ていないですよ。
――その15分で何かしらできるかなと思ったんですが、何もできなかったように見えました。
羽生直剛 うーん。中に入って、(東)慶悟がアンカーをやったり、もう、少しばらばらになっている感じはあったので、なかなか難しかったですけれども……………………まあ、さっきも言いましたけれども、3-0であろうが4-0であろうが、観るひとがお金を払って観に来てくれて、そのひとたちがいてぼくらは成り立っているので。あとは(その人々に対して)示さなければいけないという(ときの示すも)のを、何で示すかをまちがわないようにしないといけないと思う。
べつにサポーターは、ひとりで何人も抜いて(という)サーカスのようなプレーを望んで来ているわけではないですし。表現の仕方はひとそれぞれにあると思うので、まずは戦いだし、相手もいることだから、しっかりとファイトするところを見せるところからやらなきゃいけない。それが0-0の状況でも0-4の状況でもいっしょだと思う。
そういう意味では最後、ばらけてしまったように映ったと思うので、それが残念だと思います。そういうゲームにしないのがいちばんだと思いますけれども、選手一人ひとりが見直すというか、もう一回考えて、その思いを束ねながらまとめながら、試合にしっかり勝たないといけないと思います。
――そのばらばらになってしまった原因は。
羽生直剛 まずは前半、アグレッシヴな守備から入る――守備も攻撃もアグレッシヴに行きたいというときに、少しいなされたところで、みんなの意思統一が図りづらい状況になったんじゃないかなと思います。
それはもちろん、相手のパスワークは精度が高かったと思いますけど、だったらこうしよう、というものが、選手間であまりなかったのかなと思います。
――後半が不慣れなかたちであったりメンバーであったことも理由のうちに入りますか。
羽生直剛 そういうのもあり、迷いのようなものがプレーに出た面もあると思うんですけれども、ただまあ、最後は理屈じゃないですし。ほんとうに、みんなで攻めてみんなで守るというところをやらないと、たぶん、前半0-2から追いついたりひっくり返すことはできなかったと思います。
もちろん少なからず立ち位置の影響が――やりやすさだったりってあると思いますけれども、一人ひとりがチームのために走ることで、逆にそういう立ち位置のようなものがあまり意味がなくなってくることもあると思う。みんなが考えてチームのために走ることをしないといけないんじゃないかと思います。
――チームのため、勝利のためという気持ちが足りなかったんでしょうか?
羽生直剛 それは伝わっているか伝わっていないかで観ているひとに判断してもらっていいと思います。それがプロだと思うので。試合後のブーイングはそういうことだと思うし。少なくともやらなければいけないこと。たとえ技術が劣っているひとでも何かを見せることはできる。
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