「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J1-6[A] 湘南ベルマーレ戦『あわよくばを捨てよ』(24.4.4)

2024年4月3日(水)
J1第6節 湘南ベルマーレ vs 東京ヴェルディ
19:03キックオフ レモンガススタジアム平塚
[入場者数]6,803人 [天候]雨、弱風、気温14.8℃、湿度87%

湘南 1‐2 東京V
前半:1‐0
後半:0‐2
[得点]
1‐0 ルキアン(15分)
1‐1 谷口栄斗(75分)A山見大登1
1‐2 山見大登(86分)A齋藤功佑2
※A=アシスト、及び今季の通算数。東京Vのみカウント。

●東京Vスターティングメンバー
GK1   マテウス
DF6   宮原和也
DF4   林尚輝
DF3   谷口栄斗
DF2   深澤大輝(70分 松橋)
MF18 山田楓喜(66分 齋藤)
MF7   森田晃樹(46分* 山見)
MF17 稲見哲行
MF10 見木友哉
FW9   染野唯月
FW20 木村勇大(88分 綱島 )
(ベンチメンバー:GK21長沢祐弥。DF13山越康平。MF8齋藤功佑、22翁長聖、23綱島悠斗、33松橋優安。FW11山見大登)

監督 城福浩

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■湘南ベルマーレの守備ブロックを攻めあぐねる

ウィークデイの連戦という変則日程である。前節の京都サンガF.C.戦(2‐2△)は金J(フライデーナイトJリーグ)で、アウェーチームの動員が期待できないなか、入場者数は見込みを上回る1万人超え。そしてこの日も、雨にけぶるレモンガススタジアム平塚のビジター側スタンドを濃い緑が埋めている。昇格効果のみならず、昨年の途中から顕著になってきた復興の気運が高まり続けているのを感じる。

が、人の心は移ろいやすく、大半は変わり映えのしないものにいつまでも付き合ってくれるほどヒマではない。日常に彩りを添え、好奇心や刺激といった欲求を手軽に満たせるエンタメはそこら中に転がっている。さらに長いスパンで見て、ライフステージの変化を乗り越えられる趣味や遊びはほんの一部だ。

16年ぶりのJ1勝利をつかむために地獄の果てまで――のクレイジー勢は別にし、周縁の人たちの興味をつなぎ止めるには結果で価値を示すこと、つまり勝つこと以外にない。

(残り 2752文字/全文: 3600文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ