「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【直前インフォメーション】J2-40[A] ジュビロ磐田戦のポイント(23.10.28)

梶川諒太はヤマハスタジアムに置き忘れたものがある。

梶川諒太はヤマハスタジアムに置き忘れたものがある。

決戦の朝がきた。J2第40節、4位の東京ヴェルディ(勝点68/19勝11分9敗 得失点+23)は、3位のジュビロ磐田(勝点68/19勝11分9敗 得失点+24)と14時からヤマハスタジアムで対戦する。自動昇格争いの生き残りが懸かった一戦だ。

■幾千もの思いを背負って

2018年12月8日、ヤマハスタジアム――。

梶川諒太は前日から極度の緊張状態にあった。J1参入プレーオフ1回戦の大宮アルディージャ戦(1‐0○)はサブで出場なし。プレーオフ2回戦の横浜FC戦(1‐0○)は49分から途中出場。最後のプレーオフ決定戦、ジュビロ磐田との大一番は先発出場の見込みとなっていた。

「食事がまったく喉を通らないほどで、あんなに緊張したのは初めての経験でした。自分がスタートからピッチに立つことによって結果を出せなかったら、僕のせいと思われても仕方がない。あの試合、磐田は開始から強い圧力をかけてきましたね。J1の終盤戦から得たスカウティングや分析とは、まったく違う戦い方を仕掛けてきました。僕らはそれに面食らい、PKから失点して……。自分のサッカー人生で最も苦い思いをした一日です」

東京ヴェルディは0‐2で敗れ、11年ぶりのJ1復帰は夢と散った。

(残り 1413文字/全文: 2019文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ