「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【直前インフォメーション】J2-21[H] ザスパクサツ群馬戦のポイント(23.6.18)

谷口栄斗は故障が癒え、完全復活が見えてきた。

谷口栄斗は故障が癒え、完全復活が見えてきた。

J2第21節、3位の東京ヴェルディ(勝点36/11勝3分6敗 得失点+14)は、10位のザスパクサツ群馬(勝点29/8勝5分7敗 得失点-1)と18時から味の素スタジアムで対戦する。ホームで6試合ぶりの勝利を挙げ、シーズン前半を締めくくりたい。

■最終ラインは従来の層の厚さを取り戻す

前節のファジアーノ岡山戦(2‐1○)、後半開始直後のワンシーン。岡山のクリアボールがルカオに渡り、一気に縦に運ばれた。並走したのは谷口栄斗だ。約50メートルのフルスプリントである。

どうにか食らいついて角度のないところまで追い込み、最後は谷口が身体を投げ出した甲斐あって、ルカオのクロスは岡山の決定機とはならなかった。

あの場面はひやひやしたと言うと、「僕もひやっとしました」と谷口は笑う。だが、そこから先がどうも話がかみ合わない。

「松本で一緒にやっていたトヨくん(阪野豊史)からスピードがあるとは聞いていたんですが、かなり速かったですね。危ないシーンでした」(谷口)

僕は谷口が簡単に競り落とされるとは見ていなかった。クールな外見とは裏腹に、人一倍負けず嫌いで踏ん張りの利く選手である。彼が全力を出し切ってやられたのであれば、仕方がないとあきらめがつく。

それより、回復したばかりの右足が最大出力に耐えられるかハラハラして見ていたのだ。慎重を期して復帰したとはいえ、万が一のことがあれば目も当てられない。

「あ、そっちは大丈夫。試合後のリバウンドもありませんでした。また、もう一段階上がった感じです」そう言って、けろっとしていた。

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