「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-8[A] 清水エスパルス戦『勝点ゼロの価値』(23.4.9)

2023年4月8日(土)
J2第8節 清水エスパルス vs 東京ヴェルディ
14:04キックオフ IAIスタジアム日本平
[入場者数]10,418人 [天候]晴、中風、気温21.7℃、湿度35%

清水 2‐1 東京V
前半:1‐1
後半:1‐0
[得点]
0‐1 林尚輝(6分)
1‐1 北爪健吾(45+2分)
2‐1 オ・セフン(90分)
※A=アシスト、及び今季の通算数。東京Vのみカウント。

●東京Vスターティングメンバー
GK1   マテウス
DF6   宮原和也
DF16 山越康平
DF5   平智広
DF2   深澤大輝
MF7   森田晃樹(81分 M・エンゲルス)
MF13 林尚輝
MF8   齋藤功佑(72分 綱島)
FW29 河村慶人(72分 佐川)
FW11 阪野豊史(46分* 加藤蓮)
FW4   梶川諒太(37分 V・バイロン)
(ベンチメンバー:GK21長沢祐弥。DF15千田海人、26加藤蓮。MF18バスケス・バイロン、23綱島悠斗。FW14マリオ・エンゲルス、30佐川洸介)

監督 城福浩

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■清水エスパルスの猛攻を受け、6試合ぶりの失点

なんて柔らかいボールタッチなんだろう。齋藤功佑の足に吸いつくようなトラップに目を奪われた。

5分、深澤大輝の果敢な守備から生まれた中盤のルーズボール。梶川諒太がワンタッチでふたりの間を通す速いパスを出し、齋藤は左足で止めながらターンする。すぐさまボックスの左角あたりでフリーの阪野豊史にボールを預けた。

「あそこは自分の得意とするプレー。カジくんが止めてくれよ、と僕を信じて速いボールを出してくれた」(齋藤)

阪野のシュートは権田修一のセービングに阻まれ、東京ヴェルディがコーナーキックを獲得する。両チームを通じて最初のセットプレー。このチャンスを東京Vは逃さなかった。

ショートコーナーからのこぼれ球、林尚輝が右足を豪快に振り抜いてゴール左上に突き刺す。加入後初得点を決めた林は、ビジター側スタンド2階に陣取るサポーターに向けて拳を突き上げた。2年前、鹿島アントラーズでのルーキーイヤー、プロ初ゴールを決めたIAIスタジアム日本平でまたも結果を出した。

「ミドルはこの試合で狙おうと考えていて、練習でもそろそろ決められそうだなという感覚がありました。うまくミートできてコースも思いどおりにいきましたね。視覚的な影響もあるのか、このピッチではゴールが近くに感じられる」(林)

5連勝を目指す東京Vにとって、最高の立ち上がりだった。

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