大宮花伝

“歴史が動いた”サックスブルー撃破。迷いなきチームが示した「どこか変わったぞ」という変化の一端【磐田戦/マッチレビュー】

■明治安田生命J2リーグ第4節・3月11日(土)14:00キックオフ
NACK5スタジアム大宮/8,732人
大宮アルディージャ 1-0 ジュビロ磐田
【得点者】大宮/90+4分 アンジェロッティ

▼リバウンドメンタリティーを発揮

熱狂の渦−−。それを目の当たりにした。

90+4分に見た光景は記憶に残り続けるだろう。左サイドのスローインを泉澤仁が小島幹敏に投げ、戻しをもらった泉澤が対角の袴田裕太郎にクロスを送る。打点の高いヘッドでの折り返しをアンジェロッティが頭で合わせての値千金弾。来日3年目にして決めたJリーグ初ゴールは、磐田から10年ぶりの勝利を呼び寄せた。

スタジアムのそこかしこでガッツポーズが飛び出し、歓喜の声があふれた。ピッチ上では選手、スタッフがアンジェロッティの下へ駆け付けて次々とねぎらう。当の本人はメインスタンドに向かって一目散。「彼女がきていた。1点目は彼女に捧げると約束していたので、まずは彼女のところに行って、仲間たちと分かち合いました」と顔をほころばせた。

このゴールには伏線がある。

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