大宮花伝

佐野秀彦社長が声明文発表。苦境に立つ現状脱却へ向けて「フットボール本部長を新たに招聘」と断言。【お知らせ】

大宮は4月7日、佐野秀彦代表取締役社長の「大宮アルディージャを愛する全ての皆さまへ」と題する声明文を発表。開幕からではクラブタイ記録となる8戦勝ちなし(3分5敗)の最下位にいることへの思いなどを記し、佐野社長が兼務しているフットボール本部長を新たに招聘すると明言。強化分野の強化を図るとした。

今季は“J1昇格、常時6位以内”を掲げスタートしたが、早くも“常時6位以内”の目標を達成できていない。第5節に最下位となってからは浮上できず現在に至っている。0−3と完敗した第7節の町田戦後には一部サポーターが居残り、秋元利幸強化部長が対応。だが、順位は上向くことなく、第8節の山口戦で2連敗していた。

佐野社長は声明文で「第8節を終了した時点で、0勝3分5敗(勝点3)と未勝利で最下位という現状をクラブとして重く受け止めております。ファン・サポーター、パートナー、後援会、ホームタウンの皆さま、そしてクラブに関わる全ての皆さまの期待に応えられない状況となっていること、誠に申し訳ございません」と謝罪。

さらに、「チームの課題や今後の方向性について報告が遅れましたこと、重ねてお詫び申し上げます」と続けた。今季は「『ひたむきを体現して、観ている人に感動が伝わるサッカー』をフットボールビジョンと掲げ、『攻守において躍動感、一体感を持ち、2点取って走り勝つサッカー』を標榜」し、14人の新戦力を獲得したが結果がついてきていない。

苦しい現状からの脱却を目指して「具体的には、私が兼務しているフットボール本部長を新たに招聘し、特に強化分野の強化を図ります。併せて、招聘したフットボール本部長とともにチームに必要なスタッフや選手の補強等を実行します」と約束。昨季終了後にもGM的役割の人材を入れることについて「否定しない」と話しており、ようやく実現しそうだ。

また、上田智輝の長期離脱により、2人体制となっているGKの獲得にも触れ、声明文発表後にJ3の北九州から志村滉を期限付き移籍で獲得したと発表された。

今節の甲府戦へは「チームとして変化を加える部分とブレずに突き進む部分を、強化部・監督・コーチ・スタッフ・選手で意識統一を行い、チームに関わる一人一人が強い責任と自覚をもって戦うことを私を含めて改めて確認を行いました」と説明。チーム一丸となって甲府戦で勝ち、巻き返しへの足掛かりとする。

そして、「J1昇格を目指しJ1参入プレーオフ出場圏内の6位以内に向け全力で戦ってまいります」と再度誓いを立てた。今後も続く厳しい戦いへ「ファン・サポーター・パートナー、ステークホルダーの全ての皆さまに、夢と笑顔そして価値をもたらせるように全力を注いで参ります。引き続き、熱いご声援をよろしくお願い申し上げます」と呼び掛けた。

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