「ゼルビアTimes」郡司聡

黒田剛監督「われわれは新参者。これでやれるという手ごたえを感じてはいけない」+ペトロヴィッチ監督、藤尾翔太、奥山政幸【北海道コンサドーレ札幌戦/試合後会見コメント+α】

■明治安田生命J1リーグ第4節
3月16日(土)14:00キックオフ
札幌ドーム/14,607人
北海道コンサドーレ札幌 1-2 FC町田ゼルビア
【得点者】札幌/84分 原康介 町田/53分 藤尾翔太、66分 ドレシェヴィッチ

首位浮上に黒田剛監督は何を思う

○黒田剛監督
–まずは試合の総括をお願いいたします。
「私の生まれ故郷であるこの札幌でJリーグ最高峰の試合ができることをうれしく思っていました。また約200名の町田サポーターの方々も駆けつけてくださったことに感謝の気持ちを伝えたいと思います。さらには札幌のサポーターのみなさんも温かく迎えてくださったことに対しても感謝を申し上げます。試合に関しては、われわれが2連勝していることに対して、半信半疑の声もあったかと思いますが、ここで3連勝につなげることが重要だと捉えながら試合に臨みました。また勝ち急がず、取り急がず、選手たちは守備から攻撃に移ってくれたと思っています。

後半に向けては、ネジを巻き直しましたが、前節の浦和戦の札幌さんは後半の早い時間帯からかなり疲弊していた局面が見受けられたので、われわれが普段から培っている運動量やハードワークを発揮できれば、必ず相手を上回れると入っていった後半に藤尾翔太が先制点を決め、イボ(ドレシェヴィッチ)が追加点を決めてくれたことがチームに良い影響をもたらしてくれました。1点こそ取られましたが、この1失点を10失点ぐらいに重く捉えて、町田に帰ってから反省し、またクリーンシートで勝てるようなチームを作っていきたいです。8分という長いアディショナルタイムの中、90分を走り切ってくれた選手たちに感謝したいです。次は代表ウィークにより1週間空きますが、もう一度初心に帰り、4連勝を勝ち取れるようにチームを再構築していきたいです」

 

–前半の20分ぐらいまでは札幌さんに対して、特にサイドの守備がハマっていないように見えました。その後は修正できていましたが、守備組織の問題点はどこにあったのでしょうか。
「初先発の藤本一輝はJ2で長くプレーしていたからか、あるいは緊張していたのか、後ろと連係が取れていなかったですし、ボールサイドに対する強度も足りていませんでした。ただ試合中に厳しく要求することで次第にできるようになりました。持ち味であるドリブルも活きてきたので、改善はされていたと思います。あとは立ち上がりから札幌さんがかなり勢いを持って試合に入ってきたため、言葉は悪いですが、撃ち合いになることも覚悟をしながら耐えていくことで糸口を見つけ、糸口が見つかればそこで効果的なカウンターを仕掛ける形が見え始めていました。それによって絶対にチャンスはできると伝えていました。何よりも先に失点をしないように、焦れずに戦うことを促していましたし、その中で後半は良いゲームができたと思っています」

 

–他会場の結果により、首位浮上を果たしました。
「われわれは新参者であるため、これでやれるという手ごたえを感じてはいけないと思っています。われわれはあくまでもチャレンジャー精神を忘れずに、メンタリティーを奮い立たせながら1試合ずつを積み重ねていくしかありません。その中で上位に食らいついていくこと、中位以下には順位を下げないというメンタリティーを前面に出しながら、失う物は何もないと、取り組んでいる成果が3連勝につながっていると思います。勝つことで選手たちはより自信につながるでしょうし、けが人も戻ってくるメドが立っています。さらに強いFC町田ゼルビアを構築していきたいと思っています」

 

–開幕からここまで、藤尾選手と平河悠選手といった次世代を担う選手の奮闘が目立ちます。彼らの開幕からここまでの活躍をどう見ていますか。

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