「ゼルビアTimes」郡司聡

黒田剛監督「前半のうちに交代カードを使わなければならなかったことが、全ての計算を狂わせた」+秋葉忠宏監督、奥山政幸【清水エスパルス戦/試合後会見コメント+α】

■明治安田生命J2リーグ第31節
8月19日(土)18:00キックオフ
IAIスタジアム日本平/17,989人
清水エスパルス 3-2 FC町田ゼルビア
【得点者】清水/44分 カルリーニョス・ジュニオ、61分 乾貴士、84分 チアゴ・サンタナ 町田/4分 髙橋大悟、23分 エリキ

試合前、選手たちにハッパを掛ける黒田剛監督

 

○黒田剛監督
–まずは試合の総括をお願いいたします。
「立ち上がりから前掛かりになりながら得点を重ねることができました。それまではプラン通りでしたが、エリキのけがにより、あまりにも早く交代カードを切らざるを得なかったですし、前半のうちに交代カードを使わなければならなかったことが全ての計算を狂わせました。また前半終了間際の失点シーンもファウルをしなければならない状況になったことも良くなかったですし、残り時間が少ないことをなかなかピッチ内で共有できず、失点をしてしまいました。あの時間帯に失点をしなければ、後半にまたやり直すこともできましたが、失点をしたことで後半は守勢に回らざるを得ませんでした。

後半の途中から3バックに切り替えることでミラーゲームの形に持ち込みましたが、前半に1枚の交代カードを使っていることで交代のタイミングも難しかったですし、4バックで崩されていなかったものの、後ろも疲弊し、中盤も相手を捕まえられない状況になっていたために3バックに変える判断をしました。ただ交代策で効果的に手を打てなかったという印象は残ります。

さすがに清水さんも交代で入ってくる選手はJ1でプレーしてきた選手がいる分も、クオリティーがありますし、相手がそれぐらいやれるのは当然のことです。われわれも力を付けないと、仮にJ1に昇格したとしても、何もサッカーをさせてもらえない状況になってしまいます。今回の敗戦をしっかりとポジティブに捉えて、連敗をすることがないように、今回の敗戦が奮起する大きな材料にもなるでしょうから、次の1週間も良い準備をしていきたいです」

 

–前半にけがで交代をしたエリキ選手の現時点での状態は?
「分からないのが現状です。交代をするということは、軽度のけがではないかもしれませんが、これから確認したいと思います」

 

–エリキ選手が交代したことによって、チームに与える影響はあったのでしょうか。
「清水さんにとって、エリキの存在が一番厄介だったと思います。また平河(悠)とエリキの“槍”タイプの選手が相手の最終ラインを混乱させる状況を作れていました。ファウルを取ってもらえず、接触プレーが重なる中でけがにつながっていった部分はあったと思いますが、彼にとってはかわいそうな展開だったかなと思います。ただエリキを潰しに来ることが相手にとっての戦略であれば仕方がない側面はありますが、交代によって計算が狂った部分はありました」

 

–後半の2失点は交代準備をしている中で決められた形でした。タイミングについてはいかがでしょうか。
「まだやられていない状況だったので、そのまま4バックで行くか、相手と噛み合わせる形の3バックにするか、吟味していました。ただ3枚一気に代えてしまうと、残りの交代カードを切るタイミングも難しくなるので、確かに迷ってはいました。エリキの交代がなければ、潔く交代カードを切れたかもしれませんが、前半の交代が判断に関して、尾を引いたかなと。勝負のタイミングで交代カードを使えたわけではなかったので、交代策に関しては、難しかったです」

 

○秋葉忠宏監督
–まずは試合の総括をお願いいたします。
「これがあるからフットボールはやめられないなと思います。メンタルが厳しい中、0-2であれば、普通はイライラしたり、熱くなったりするものですが、監督だけが熱くなり、ピッチ上の選手たちは冷静でした。0-2から試合をひっくり返すたくましさ、タフさ、冷静さ、これを可能にしたのは1万7,000人以上が入ったこのスタジアムの雰囲気です。このスタジアムの町田を倒すんだ、J1に昇格するんだというその空気が、その温度が、われわれを最後の最後まで突き動かしてくれました。

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