デイリーホーリーホック

「美味しく食べて環境問題の解決へ。山形×水戸SDGsコラボフード『大豆ミートカレー』が好評」【HHレポート】※無料記事

【写真 米村優子】

7月16日のモンテディオ山形戦で、対戦クラブの協働企画による「山形×水戸SDGsコラボフード『大豆ミートカレー』」が販売され、好評を博しました。
両チームのサポーターは、茨城県内の小学生が考案した代替肉「大豆ミート」と山形県のブランド米「雪若丸」がコク深いルーと渾然一体となった限定200食のカレーを求めて行列を作り、美味しそうに舌鼓を打っていました。

販売ブースには山形でプレー経験のある成瀬竣平選手が来場し、大豆ミートカレーや雪若丸のサンプル品をサポーターらに配布するファンサービスをして賑わせていました。

【写真 米村優子】

今回の大豆ミートカレー企画が誕生したきっかけは、今年5月に授賞式が開かれた「2023 Jリーグシャレン!アウォーズ」。
水戸ホーリーホックは「新しいフツウを子どもたちからプロジェクト~大豆ミートバーガー編~」で明治安田地元の元気賞を、モンテディオ山形は「高校生が本気で挑戦できる場として『高校生マーケティング探求』を実施」でクラブ選考賞を受賞しました。
両チームはその授賞式でJリーグの取り組みの価値を高めようと協働企画を実施することを約束し、その後、Jリーグクラブ初となる23歳以下の学生マーケティング部「モンテディオ山形U-23マーケティング部」と大豆ミートバーガーの考案者である田島修太さんと高木由梨子さんがオンラインミーティングを実施しました。
そして、地球環境保全を訴求した大豆ミートと、フードロスで発生する山形の米を使用した「SDGsフード」を販売することで社会貢献しようと、今回はスタジアムグルメとして提供されたのです。

今回の企画に参加した「モンテディオ山形U-23マーケティング部」の我妻里莉さんは、「スポーツは敵と味方があり、バチバチする場面もありますが、サッカーという大きなまとまりの中で一体となってSDGsに取り組める。持続可能な社会を作るのにすごくマッチしていると感じました」と手応えを得た様子。

【写真 米村優子】

元水戸のスタッフだったモンテディオ山形の相田健太郎社長は「今回のカレーをたくさんのサポーターに手に取って貰えて良かったです。シャレンで受賞した時、元々お世話になっていたクラブに『一緒にやりましょう』とすぐ声を掛けていただけて感謝しかないです。『雪若丸』は『つや姫』と同じく山形のブランド米。食べやすく、米どころの我々にとって自信を持って提供できるお米ですので、茨城の方々にも是非購入して味わって貰えると嬉しいです」と喜びの笑顔を見せていました。

この大豆ミートを考案した田島修太さんは「最初はただの小学生から始まり、サッカークラブに問い合わせた所からここまで来られたのは、色んな大人の方々や山形の学生の方々の協力があってのこと。色んな方々の力でここまでやれて本当に良かったなと感じています」と感慨深そうに述べ、今後に関しては、「今はスタジアムで単発的に売っていますが、僕らのビジョンは日常的に売り続けること。これからはスーパーなどの店舗で継続的に置いて貰うことを目標に活動していけたらいいなと考えています」と意気込みを語っています。

水戸ホーリーホック×県内の小学生が考案した環境負荷を減らす大豆ミート。今後の展開にも目が離せません。

【写真 米村優子】

(米村優子)

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