デイリーホーリーホック

「第27回定時株主総会後記者会見全文 『クラブ初年間売上10億円超え達成』『ハノーファー69と業務提携締結』『入場料収入と観客数』」【ニュース】

【写真 佐藤拓也】

第27期決算概要及び役員人事の詳細はこちら

小島耕社長
「本日、水戸ホーリーホック第27期の定時株主総会を無事に終えることができました。先に今期の決算報告をさせていただきたいと思います。そして、第28期の目標概要についてご説明させていただければと思います。

まず、第27期となる2022年期ははじめて売上高が10億を超えることができました。10億2400万円という数字となりました。そして広告料収入がはじめて5億円を超えました。あと、トピックスとしては4期ぶりの黒字決算となりました。わずか約6百万円ですけど、なんとか黒字を確保することができました。2020年以降コロナ禍のゲーム運営が続いている中でクラブスタッフ一丸となって頑張ってきた結果が今回の数字に表れたと思っています。

とはいえ、10億2400万円という数字はJリーグ60分クラブが続々と決算発表しておりますけど、我々はJ2リーグ中でも中位以下。J3のクラブでも、我々よりも売上高の多いクラブが4~5つ出てきています。我々が夢としているトップディヴィジョンを目指すにあたって、まだまだクラブの規模が小さいと言わざるを得ません。もっともっと前進をしないといけない状況であることに変わりはありません。もっともっと我々がこの地域に夢と感動、人生の豊かさを与えるクラブになるためにはクラブ全体として収益拡大に向けた様々な動きが必要となってきます。トップチームへの投資、アカデミーへの投資、フロント全体への投資も含めて、まだまだ会社全体が経営の中で成長途上であると考えています。どうか水戸ホーリーホックをこれからも支えていただきたいと思います。

引き続き、28期以降の目標設定について説明させていただきたいと思います。今期に関しましては、11億という予算設定をしております。29期(2024年)には12億円、30期(2025年)には13億6千万円を目標としています。J2全体の平均売上は16億~17億円。大型投資を可能とする責任企業を有するクラブが増えており、我々は苦戦を強いられている状況であります。とはいえ139の株主のみなさん、160を超えるパートナー企業のみなさん、ホームタウン15市町村、100万人を超えるホームタウンのみなさん、そして水戸サポーターのみなさんと経営拡大に向けてより前進を続けていきたいと思っております。

今期の予算を組むにあたっての大きなトピックスとしてJリーグの構造改革による配分金の見直しがございました。昨年は1億5千から1億6千万円の配分金で得ていましたが、今年は1億円程度になる予定です。5千万円ほど利益ベースは減ります。4期ぶりの黒字を確保したとはいえ、経営的には危険水域から出ている状況ではありません。なんとか、我々としても経営面を上げていかないといけないと考えております。特に入場料収入や物品販売収入、広告料収入をもっともっと伸ばしていく必要があると考えています。経営の概況としてはそのようになっております。

そんな経営環境下で本日16時に大きな発表をさせていただきました。ドイツ・ブンデスリーガ2部所属のハノーファー96と両クラブの発展と人材育成と主目的とした育成業務提携を結ぶことを発表できました。水戸ホーリーホックは2021年には9000万円を超える移籍金収入を得ることができました。若い選手を育てることに定評のある育成型クラブとしてリーグの中で評価を得ています。そのうえで『J2から海外』というキャリアパスを構築することが我々の一つの目標でありました。その中で今回トップパートナーでありますJX金属様のグループ会社であるTANIOBIS GmbH様のご協力により、今回の業務提携が実現することとなりました。TANIOBIS GmbH様とは今回プラチナパートナー契約というカテゴリーで契約を結ばせていただきました。明日の東京V戦から鎖骨部分に社名を掲出することとなりました」

【写真 佐藤拓也】

〇質疑応答

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