デイリーホーリーホック

「『2022シーズンホームゲームを振り返る水戸ホーリーホック写真展』開催中。17日は中山選手&河野GKコーチによるトークショーも」【HHレポート】※無料記事

【写真 米村優子】

水戸駅ビルエクセル本館6階で「2022シーズンホームゲームを振り返る水戸ホーリーホック写真展」(協力・水戸ステーション開発株式会社)が12月20日まで開催されています。
水戸ホーリーホックチームカメラマンの伊藤厚さんと鈴木颯太朗さんが今季撮影した今季の公式写真197点が展示されています。

写真展は選手、ファンサポーター、イベントと主に3つのテーマに分かれ、選手はスタジアムでの喜怒哀楽、イベントやコラボ商品紹介などを含む宣材写真などが紹介され、スタジアムを満喫する老若男女のファンサポーター、MAOフェスなどスタジアムイベントの歓喜の瞬間が切り取られています。
全選手ではなく、良いシーンにこだわって厳選したパネル写真で、スマホやPCの画面では伝え切れない現場の空気感や臨場感、背景にあるストーリーが鮮明に写し出されています。
「サポーターならばそれぞれの写真を見た時、どの試合のどのシーンだか分かると思いますので、あえてキャプションを付けませんでした。一枚一枚を眺めながら、『この時、どう思っていたかな?』と色んな想いを巡らせて欲しいです。そして来季もスタジアムに戻りたいと思ってくれると嬉しいです」と伊藤さん。

伊藤さんが特に印象深い一枚は、アウェイ栃木戦の唐山翔自選手のゴールシーン。
「チーム一丸となって喜んでいる様子がファインダーに飛び込んできて、すごいシーンでしたね。GKがPK以外のゴールシーンに写ることは、ほとんどないのです。しかし確認すると山口選手が写っていて『あれ?なんでここにいるの?』と驚きましたよ。僕自身もあのゲームやゴールに非常に興奮しました」

そして鈴木さんは、ホーム山形戦でJ2初ゴールを決めた後、サポーターの声援を聞いている梅田魁人選手の後ろ姿が自身のベストショット。
「梅田選手の男泣きに僕自身もウルッと来てしまいました。サポーターの方が『これからもっとゴールを決めろよ!』『水戸の未来をよろしくな!』と梅田選手に伝えていた言葉は、僕に言われているかのように響きました。やはり勝利っていいなと改めて感じたシーンでした」と語っていました。

伊藤さんは17年間も水戸をファインダー越しに見続けている中、今季はチームやクラブのために戦う選手が増えたと感じたそうです。
「プロとして当たり前ではあるのですが、前までは自分のために頑張っている選手が多い印象でした。しかし今季はチームや水戸のためにと、表面上でなく、きちんと体現している選手が増えました。それは非常に嬉しいですし、変化を感じた部分です。ファミリーを大事にしていた秋葉(忠宏)さんのイズムが選手達に伝わったのだと思いますし、それがプレーにも出ていました」と評します。

今季初めて年間通じて撮影に挑んだ鈴木さんは、「前半は勝てない時期が続いたのですが、北関東ダービーの逆転劇では、選手から絶対に負けられないという危機感が伝わってきました。唐山選手が終盤に花開くなど、若手選手の成長を実感しました」と振り返ります。
ちなみに、コロナ禍の2020年からJリーグを撮影し始めた鈴木さんは、ピッチレベルでファンサポーターのチャントを耳にするのは初体験だったそうで、「チームカメラマンは、特別にピッチで撮影できる大役を担っています。スタジアムの熱気を感じながら伝えられる醍醐味を感じました」と語っていました。

【写真 米村優子】

名だたる企業の広告を数多く手掛けている伊藤さんは、今後はより一層、写真や映像を有効活用してクラブの収益化に貢献したいと語ります。
「『水戸×筋肉アート写真集』をはじめ、色んなアイデアが実現できるクラブになってきました。広告業界での経験やノウハウをチームに落とし込んで、ただ撮るだけでなく、どう活かすかまで更に提案して、クラブの収益につなげていきたいです」
来季に向けては、「近づき過ぎず、離れず、熱く、冷静に撮影したいと思います。新監督、新チームの発足で、また水戸に新しい風が吹くのが楽しみです」と期待を寄せていました。

鈴木さんは「タビナス・ジェファーソン選手のガッツポーズのような写真をこれからも残したいですね。若さを発揮して、選手と距離感良く撮影をし続けていきたいです。ファンサポーターの皆さんの手拍子や声援を背に受けて、選手と一緒に成長していきたいと思います」と意気込んでいました。

今回、ファンサポーターの写真以外の展示写真は、写真販売サービス・フォトレコ(https://www.photoreco.com/hollyhock)で購入が可能です。
一般的なサイズのL版が350円、2L版は800円、A4版は2500円となっています。
写真展の期間中に購入した方の中から抽選で20名に、選手の直筆サイン入り展示パネルがプレゼントされます。是非この貴重な機会をお見逃しなく!

また、写真展の開催を記念したスペシャルイベントも!
12月17日15時から写真展会場の隣にあるエクセルホールで、中山開帆選手と河野高宏GKコーチによる「2022シーズンを河野ロールから振り返るトークショー」が開催されます。
中山選手と河野GKコーチが今季を振り返りながら、GKがプレーの際に意識しているポイントを分かりやすく解説。
サポーターとのディスカッションも予定され、盛りだくさんの内容となっています。
写真展の会場内では河野GKコーチがセレクトしたナイスセーブ集や今季の全ゴールシーンも随時放映中です。
写真展と同様にトークショーも入場無料なので、お誘い合わせの上、奮って参加しましょう!

○水戸ホーリーホックチームカメラマンプロフィール

伊藤厚さん

1998年に伊藤写真事務所を設立し、写真家として活動を開始。2000年よりプロサッカーの撮影をスタートし、2005年にJリーグフォトで水戸ホーリーホックを担当。2008年よりチームカメラマンに就任。2012年に公益社団法人日本写真家協会正会員。MAZDA、キャノン、SONY、楽天、丸亀製麺など数々の有名企業の企業広告を中心に、雑誌、書籍、ウェブなど、幅広く撮影を担当。クライアントの想いを丁寧に伝えることを大切にし、日々撮影に取り組んでいる。
HP https://itoatsushi.work/
Twitter  https://twitter.com/PhotographerIto

鈴木颯太朗さん

写真系の専門学校を卒業後、2021年から写真家として活動をスタート。2022年に水戸ホーリーホックチームカメラマンに就任。スポーツを中心に精力的に雑誌、ウェブなどで活躍中。水戸ホーリーホックと共に成長するべく日々奮闘している。
Twitter  https://twitter.com/Sotaro_Suzuki_

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