デイリーホーリーホック

【育成NOW】「2016希望郷いわて国体サッカー少年男子の部に水戸ユースの3選手が茨城代表で出場」(2016/11/8) ※無料記事

左から木村豪選手、澤田大哉選手、渡辺裕也選手 【写真 米村優子】

左から木村豪選手、澤田大哉選手、渡辺裕也選手
【写真 米村優子】

水戸FWコンビが富山代表から1点を奪取

今年10月に開かれた「第71回国民体育大会2016希望郷いわて国体」のサッカー少年男子の部で、水戸ホーリーホックユースのGK木村豪選手、FW渡辺裕也選手、FW澤田大哉選手の3人が茨城県国体選抜U-16メンバーとして選出されました。

今回、茨城選抜に選ばれた3選手は、いずれも今季から水戸ユースに新加入した1年生。
木村選手は東京のクラブ「FCトッカーノU-15」出身。味方を的確に動かすコーチング、決定機を創出するキックが持ち味のGKです。
渡辺選手は水戸ジュニアユースからの昇格組で、前線のアイデアや高い得点力が誇るセンターフォワード。
FC古河ジュニアユースから加入した澤田選手は、運動量と前線でのスピードが武器のFWです。

2000年に生まれた世代から選ばれる茨城選抜U-16には、明秀日立、水戸啓明など県内の強豪高校、アントラーズやホーリーホックのJクラブから計16人が選出。3日間の事前合宿後、10月2日に行われた一回戦で茨城代表は富山代表と対戦しました。
試合は前半から富山が主導権を握り、茨城を圧倒。後半も攻勢を維持した富山に茨城は立て続けに2点を奪われ、タイムアップまで残り約15分の所で澤田選手、その後に渡辺選手が交代で出場。
すると、相手センターバックのこぼれ球に茨城の選手が反応、そしてゴール前にいた澤田選手からのパスを渡辺選手が振り切り、水戸ユースFWコンビの活躍で1点を返して勝利への執念を見せました。しかしその後の追加点が奪えず、1-2のスコアのまま終了。茨城代表は惜しくも初戦敗退となりました。
渡辺選手は「前半に得点できるチャンスを決め切れず、先制点を奪われてから、すぐに立て直せずに追加点を取られてしまいました。1失点して崩れてしまわなければ、違った展開になったかもしれません。得点のシーンは澤田君からいいパスが来て、思いっ切り打っただけなのですが、結果を残すことができて良かったです。できれば、もう1点取りたかったです」と富山戦を振り返っていました。

アシストを決めた澤田選手は「2点ビハインドだったので、とにかく何かを起こさないといけない、結果を残したいという一心でした。身体を張ってアシストが取れたことは良かったですし、メンタル面で少し成長できたと思っています。チームメイトと仲が深まったことも収穫でした。しかしまだ全体的に技術不足。プレーの質を高めていきたいです」と今後の意気込みを語りました。
ベンチでチームメイトの活躍を見た木村選手は「他県の代表選手を見ていても、技術、フィジカルも一回り以上強くしなければと痛感しました。しかし自分自身の色々な課題が明確になって良かったです」とモチベーション高く、その後のトレーニングを取り組んでいるとのこと。

途中出場ながら1得点の結果を残した渡辺選手は「宿泊場所や色々な待遇など普段よりもいい環境の中でサッカーをさせて貰い、多くの方に支えられながら茨城代表として試合に来ていることを実感しました。国体は今までの大会よりも技術の高い選手がたくさんいましたし、地元の中学生が茨城代表を応援してくれてとても力になりました。今回出られなかったプレミアリーグ組の思いも背負って、もっと試合に出たかった、勝ち続けたかったです。これからも県代表、それ以上の代表に選出されるよう、この経験を活かしていきたいです」と今回の経験について語っていました。

11月6日にIFAリーグ1部の最終戦が行われ、水戸ユースは鹿島アントラーズBを2-1で破り、今季2位という結果で終えました。
新世代の水戸ユースの選手らは、来季での王座奪還、トップチームへの昇格を果たした中川洋介選手の背中に追い付け、追い越せと、チーム全体の士気が高まっています。
これからの2年間の目標について3選手は「ユース時代に2種登録され、中川先輩のように昇格したいです。トップの選手に負けないぐらいの技術を身に付け、戦える選手になりたいです」(木村選手)、「課題を明確にして、日々の練習に取り組み、しっかりものにしていきたい」(渡辺選手)、「2年間、毎日100%の練習をして、試合で結果を残し、2種登録、トップ昇格を実現したいです」(澤田選手)と力強く語ってくれました。
技術、フィジカル、メンタルを鍛えながら、リーグ制覇、トップ昇格を狙う水戸ユースの選手ら。来季の成長と活躍に注目です。

※前列左から4番目は渡辺選手、5番目が澤田選手、2列目右端が木村選手 【写真 澤田大哉選手提供】

※前列左から4番目は渡辺選手、5番目が澤田選手、2列目右端が木村選手
【写真 澤田大哉選手提供】

(米村優子)

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