デイリーホーリーホック

【HHレポート】ヒューマンストーリー「茨城交通の水戸ホーリーホックアウェイ応援バスツアーを担当している伊藤創さん」(2013/4/9) ※全文無料公開

選手のサイン入りポストカードのプレゼントやグッズ等が当たるビンゴゲーム、サイン入りグッズが貰えるじゃんけん大会などのイベントも満載。少人数でもツアーが催行され、しかも低価格。一人参加でも水戸サポーター同士で談笑しながら、アウェイ観戦の旅路を楽しめる茨城交通のオフィシャル応援バスツアー。
柱谷体制一年目から、このバスツアーを企画から添乗員まで担当している。

Jリーグ発足当時からサッカーファン。当時からスタジアム観戦をしたり、周囲にサッカー好きも多く、水戸ホーリーホックの試合結果や順位をチェックしていた。地元のJクラブをそっと見守っていた中、都内の旅行会社から茨城交通へ転職して間もなく、偶然にもツアー担当者となった。
初めてのツアーは東日本大震災により2試合連続中止。そしてアウェイ戦はため息が漏れる結果ばかり。車内の重い空気を懸念したが、逆にサポーターのチーム愛を肌で感じた。
「『昔はもっと連敗していたから!』『JFL時代から観ているから、負けても選手はみんなカワイイ』と笑顔で話す方、『もうアウェイの応援なんか行かない!』と言いながらも毎回ツアー参加してくださる方、『今日の采配は…』と語り合う方を見て、ファンとはこういうものなんだなぁと思いました」。

2011シーズンの試合中はバスで待機していたが、昨シーズンからサポーターと共に観戦。友人やツアー参加者らから選手やチームについて学びながらツアーを続けると、次第に負けた時は悔しさが滲んできた。そしてチームとの距離を一気に縮めた出来事が、同郷の鈴木隆行選手の入団だ。
「地元が同じということもあり、鹿島アントラーズ在籍中もプレーを観ていましたし、W杯も応援していました。このニュースに日立も盛り上がりましたし、やはり地元のチームに地元の選手がいるのといないのでは大きく違いますよね。しかも東日本大震災を機に無報酬で入るなんてビックリ。もっとホーリーホックを応援しようと思いました」。
また、同じく日立出身の本間幸司選手もエールを送り続ける選手の一人。「サイン入りポストカードが本間選手だった時、サイン以外にも一言を入れてくれることもあるんですよ。例えば北関東ダービーの時は『北関、優勝するぞ!』、最後のアウェイ戦では『一年間応援ありがとう!』。ファンを大切にして頑張っている姿を見ると、やはり頑張って欲しいと思いますよね」。

昨年、北は山形から南は岐阜まで、12戦のツアーを催行。試合先では他チームのバスツアーブースのチェックも欠かさない。
「受付カウンターで質問したりして、良いアイデアは参考にしながら、他よりも良い企画を作っていきたいと思っています」。
バスツアーの皆勤賞のサポーターには、全選手のサイン入りビッグフラッグと全アウェイツアーの集合写真アルバムをプレゼントして喜ばれた。昨シーズンは、2011年からツアー参加者が1.5倍も増加。評判も上々だ。
「ホーリーホックに少しでも協力しながら、これからもお客さんも喜ぶ企画をしていきたいです。チーム一丸となって結果を残して、サポーターと一緒にJ1へ上がっていけるように頑張って欲しいと思っています」。

現在、茨城交通では4月14日開催の栃木SC戦、6月8日の東京ヴェルディ戦アウェイ応援バスツアーを募集中(4月9日現在)。
「バスの車内はホーリーホックが好きな方達が参加していますので、お一人様でも皆さんで和気あいあいとお話しながらアウェイゲームへ行くことが出来ます。一度参加して貰い、その楽しさを体験して頂けたら嬉しいです。ホームゲームでは毎試合、アウェイバスツアー特設テントにて申込み受付中です。是非こちらにも遊びに来て下さい!」。
申込み、問い合わせはフリーダイヤル0120-972-351(午前9:30~午後6:00受付)へ。


伊藤創さん
1980年日立市生まれ。同市在住。茨城交通株式会社観光部旅行課営業係。旅行会社勤務を経て、2010年より現職。旅行営業や学校や自治体行事などの貸切バス業務も担当中。昨年、最も印象に残ったアウェイ戦は、開幕から連勝を続けていた湘南ベルマーレを相手ホームで土をつけた第10節、J1レベルのスタジアム熱を感じた第39節の松本山雅戦。「水戸もあんな風になってくれたら!と思う程の熱気でした」。

(米村優子)

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