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【無料記事】来季加入の小倉陽太「横浜FCのクラブの歴史に名を刻みたい」

 

12月5日(火)、早稲田大学にてプロ契約内定選手記者会見が行われた。

来季から横浜FCに加入する小倉陽太も出席し、質疑応答やフォトセッションに応じた。以下にその模様を紹介する。

 

■小倉 陽太

「幼いころからの夢だったプロサッカー選手を横浜FCという素晴らしいクラブでスタートさせることができ、また今日この場に座ってみて、プロサッカー選手になれることの喜びをひしひしと感じています。ここからがスタートだと思うので、自分らしく、横浜FCの中心選手として自分のキャリアアップを目指しながら今後プロサッカー選手のキャリアを歩んでいけたらいいなと思います」

 

最初にマイクを握って所信を語った小倉。183cmの長身でイケメンだ

 

──内定が決まったのが去年の春でしたが、その後はどれくらい横浜FCに帯同していましたか?

「昼田さん(昼田宗昭前GM)が、『大学在学中は大学で頑張れ』というスタンスだったので。僕ら(ア式蹴球部)が今年創部99年で、来年100周年を迎えるにあたって(関東大学サッカー)1部に上げなければいけないというのがあったので、今年はチームにフォーカスしていました。(大学サッカーの)リーグ戦が中断したときに何日か行く機会があったくらいです」

 

──内定が決まった当時と、あと少しでJリーグの舞台に立つ今との心境の変化は?

「そんなに変化はなく、ずっと目指していたプロの世界に行くことが決まってから、自分に何が足りないのか、プロの世界に行って何ができるのか、練習参加したり試合を見て感じることができていました。すんなりとこれからプロのキャリアを歩んでいけると思います」

 

応援部がやってきて内定者8人ひとりひとりにエールを送った。どうやら早稲田名物らしい

 

──横浜FCは今季J2に降格し、J2からスタートすることになりましたが?

「J1でプレーしたかったというのはありますが、横浜FCがJ1に定着することを目的にしてステップを踏んでいく戦いをしていて、その歴史を自分が変えられるくらいのプレーをして、横浜FCのクラブの歴史に名を刻みたいと内定したときから考えていました。そういった思いを胸に、これからプレーしていきたいと思います」

 

──どんなプレーを見せていきたいですか?

「自分の強みは中盤での守備の強度や、長短のパスを使いながらチームにリズムを出すことです。それは今の四方田監督のサッカーのスタイルに合っていると思うので、それを1年目から遠慮せずに出していくことができればいいと思います」

 

内定者の男子4人。左から植村洋斗(磐田)、小倉、森璃太(新潟)、小松駿太(岩手)

 

──高校まで横浜FCのアカデミーでプレーしていましたが、高校までに培ったもの、そこから大学4年で成長したところは?

「大学4年間で人間性の部分が一番成長したと思います。高校まではサッカーのことばかり考えていて、人とのかかわり方、組織にコミットするというのはあまり考えないことが多かったですけど、大学で常日ごろから考えさせられることが多くて、同期の人間の考え方、後輩の考え方というのは新鮮なものばかりでした。毎日が刺激的で、いろんな考え方や価値観を取り入れながら日々の練習やミーティングを過ごしていたので、身をもって成長できたと感じています」

 

──ユースから大学を経由して横浜FCに戻る初めての選手になりますが?

「横浜FCはサポーターやファンの方々が本当に温かくて、自分の加入が決まってから公式戦の試合前に挨拶させていただいたときも拍手で迎えてくれて、「帰ってきたんだな」とあらためて感じました。ファンやサポーターの方々の期待、お世話になったアカデミーの方々の期待を裏切ってはいけないと思います。また自分が結果を残すこと、歴史を変えることによって、今後アカデミーから大学経由で横浜FCに戻ってきたいと思ってくれる選手が増えてくれると思いますし、その礎を作るようなプレーをしていきたいと思っています」

 

一人一人のフォトセッションが始まる直前に鼻血を出し、順番を後回しにしてもらってティッシュで止血にあたる小倉。兵藤慎剛監督に笑いながら突っ込まれていた

 

──ユースの同期は仙台大学の佐々木翔選手とか?

「そうです。あとは斉藤光毅も」

 

──光毅選手とようやく同じプロサッカー選手になれたという?

「追いついたとは思ってないですけど、同じ場に立てたという感じですね。あいつが同年代にいるというのは貴重というか、あいつがいたことで自分だけでなく周りの選手も『頑張ろう』とか『あいつみたいになりたい』と思ってたので、自分たちにとってすごく良い存在です。ポジションとかは違いますけど、目標にすべき存在だと思います」

 

──11月に関東学院大学と関東大学サッカーリーグ2部の試合をやったときは欠場していましたね。

「ちょっと腿の肉離れをしてしまって。でも次の週からは普通にやっていました」

 

──来年の始動からは全力で行けそうですか?

「はい。大丈夫です!」

 

色紙に書いた言葉は「自分らしく」。いつもはもの静かなイケメンだが、森選手によると「普通にイジられてます(笑)」とのこと。ファン感謝祭の仮装や女装も「行けます(笑)」と頼もしい

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