空転、そして絶望……J1第33節・湘南戦(H) マッチレビュー
▼2023明治安田生命J1リーグ 第33節
11月25日(土) 14:04キックオフ/ニッパツ三ツ沢球技場(13,624人)
横浜FC 0-1 湘南ベルマーレ(Jリーグ公式サイト)
【得点】
49′ 湘南/大岩一貴
キックオフ2時間前、メンバー表を見たときに少し嫌な予感をもった。同じ3バックだが、横浜FCはウイングバックをミッドフィールダーとして記載しているのに対して、湘南はウイングバックをディフェンダーとして記載していたのだ。駆け引きはこういうところでも始まっている。
今季、横浜FCは3バックのチームに対して勝てていない。守備時に5バックでスペースを消されると得点できないのは昨季から解消できていない課題だった。ただ今季、3バックに対して2得点が1試合だけあったが、それが第2節の湘南戦だった。5バックで引いて守られると苦手としている一方で、ホームでのマリノス戦や川崎戦、アウェイでの鳥栖戦のように、高い守備ラインで前から圧力をかけてくるチームに対しては相性が良く、湘南もその型のチームであることにこの試合の希望があった。
ディフェンダーとして記載したことは、“ウチは引き分けでも悪くないし、5バックで守備的に戦うよ”というメッセージにも受け取れる。湘南の意図がそこにあったかは分からない。ただ結果として攻めあぐねた横浜FCは、ワンチャンスで先制点を奪われ、残留が絶望的となる敗戦を喫した。
【選手交代】(横浜FCのみ)
60′ 林→近藤、慶治朗→伊藤翔
82′ 潮音→三田、山根→坂本
87′ 吉野→橋本
▼前から来なかった湘南
「われわれはチャレンジャー。アクセルを踏んで行くしかない」と指揮官が宣言した通り、横浜FCは勢いよく試合に入った。
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