お手本のような堅守速攻……天皇杯3回戦・高知ユナイテッドSC戦(A) マッチレビュー
▼天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会 3回戦
7月12日(水) 19:00キックオフ/春野総合運動公園陸上競技場(3,041人)
高知ユナイテッドSC 1-0 横浜FC(JFA公式サイト)
【得点】
56′ 高知/高野裕維
四国で唯一Jクラブのない高知県からJリーグ入りを目指すJFLの高知ユナイテッド。2回戦のG大阪をジャイアントキリングで勝ち上がってきたこの相手に、横浜FCも苦杯を舐めることになった。
4日前に行われた直近のJ1リーグ戦から全員をターンオーバーした横浜FCに対し、3日前のしかも昼間に直近のJFLを戦っていた高知は2人の入れ替えにとどめた。高知はG大阪戦同様に[3-4-2-1]を採用し、3トップからの積極的な守備とメリハリの効いたライン設定で横浜FCを苦しめる。
ミラーゲームとなり、互いに強みは左サイド。橋本峻輝と樋口叶のコンビネーションで攻め込む高知と新井瑞希のドリブル突破と橋本健人のクロスで脅かす横浜FC。一進一退の攻防の中、36分に高知にアクシデント。ゲームキャプテンで攻守の中心となる金井冬土が負傷して退いた。その動揺の中、中村拓海のクロスからサウロ・ミネイロが決定的なヘディングシュートを放つが、ポストに弾かれた。
しかし高知は金井に代わってピッチに入った高野裕維が大仕事をやってのける。後半に入った56分、押し込んでいた横浜FC最終ラインのパスミスを逃さずセンターサークル付近でカットすると、「前半を見ていてGKが前に出ているのは分かっていたし、自分のキック力にも自信があった」という超ロングシュートを決めて高知が先制した。
「焦りが出てしまった」(西山)横浜FCは攻撃に精度を欠いて決定機を作れず、パスのズレから逆にカウンターを浴びては高知にゴールに迫られた。数多く得たセットプレーも生かせず、最後は交代出場のヴァンイヤーデン・ショーン、さらには西山大雅を最前線に上げるも得点には至らなかった。
【選手交代】(横浜FCのみ)
46′ ボニ→武田
63′ 和田→三田、清水→快征
86′ 橋本→ショーン
▼お手本のような堅守速攻
「スコアでも負けたし、内容でも負けていた」
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