早川知伸ヘッドコーチ「自分たちが相手より走らなければ勝つことはできない。球際や切り替えを相手より上回れるかが一番大事になる」……J2第29節・岩手戦 試合前コメント
J2第29節・岩手戦を翌日に控え、四方田修平監督に代わって指揮をとることになった早川知伸ヘッドコーチがオンラインによる試合前会見に応じました。話題がとっ散らからないよう順番を入れ替えているところもありますが、ほぼ全文を紹介します。
※質問者の所属
(A)……ハマプレ
(B)……スポーツ報知
■早川 知伸ヘッドコーチ
――この(zoomでの前日会見の)感じ、久しぶりですね。(A)
「そうですね(笑)」
――明日は試合の指揮をとることになりますが、今の心境は?(A)
「特に変わりはないです。去年監督をやってた経験もあるせいか、落ち着いて迎えられるかなと思います」
――練習の指揮はいつからとっていますか?(A)
「木曜日からです」
――メンバー紹介のとき、最後に監督の映像も流れますが、急きょ撮り下ろしですか?(A)
「ないですよ(笑)。そもそもあまり僕が出る必要はないかなと思いますけど」
――メンバー選び、当日のゲームプランなどは四方田監督と打ち合わせながらになりますか?(A)
「基本的には四方田監督と話をしながらになります。スタッフも含めてミーティングをして考えていきます」
――ご自身もイレギュラーな形で指揮をとることになりましたが、コロナ禍での難しさは?(B)
「コロナ禍での難しさは今に始まったことではなくて、昨年に自分も同じように経験している部分です。いるメンバーでやるしかないですし、自分たちには力を発揮できる戦力がいるので、多少イレギュラーはありますが、その中でも選手たちは力を出してくれると思っています」
――8カ月ぶりに選手交代など采配をふるうことになりますが、気持ちの昂りなどは?(B)
「ありません。決断の部分で最終的なジャッジは自分がしなければなりませんが、スタッフとの連携しながらやっていけるところもあるので、皆のアドバイスも受けながら相談しながら決めたいと思っていますし、四方田監督の意見もありつつやっていけるのかなと思います」
――前節でシーズンの2/3が終わりました。早川ヘッドコーチの立場から、ここまでを振り返ってどんな感想ですか?(A)
「まだ1/3が残っているわけで、振り返るというより、一戦一戦ブレずにやっていくだけかなと思います。選手たちは非常にハードワークしながら結果を求めて素晴らしい活躍をしてくれていると思っています。やっぱり選手たちが躍動しているのは良いことかなと思います」
――今節の相手、岩手の印象は?(A)
「岩手は4戦勝ちなしではありますが、ここ最近は攻守ともにアグレッシブにやっている印象がすごくあります。メンバーをローテーションしながら使っている印象がありますが、ハードワークできる選手が多いですし、秋田監督らしさを感じます。油断せずにやっていきたい」
――勝負のポイントはどういうところになりそうですか?(A)
「やはりベースの部分だと思います。自分たちが相手より走らなければ勝つことはできませんし、球際だったり切り替えだったりを相手より上回れるかが勝負の中で一番大事になってくると思います」
――岩手には元横浜FCの石井圭太選手がいます。アウェイでは怪我明けで出番なかったのもあって、初の古巣戦にかなり気合が入っているそうです。(A)
「ゴルゴ(石井圭太選手の愛称)の活躍は個人的にはすごく嬉しいところではありますが、明日の試合で対戦することがあれば楽しみです」
――そのゴルゴ選手ですが、横浜FC戦で楽しみなことについて、ニッパツ三ツ沢球技場でサポーターの前でプレーすることとともに、特に早川さんの名前を挙げています。「中学時代からずっと見てもらっていた方なので成長した姿を見せて勝ちたい」と。その試合で指揮をとることになるのは不思議な縁ですね。(A)
「まあ結果的にはそういうことになりますか(笑)。自分は彼がユースの3年間をずっと見ていたので、すごく思い入れのある選手の一人ですけど、私情はあまり関係ないので、ゲームに勝利に集中して自分のやるべきことをやりたいと思います」
――このあと市川暉記選手に取材対応していただきます。明日の試合で彼に期待するところは?(A)
「やはり失点をゼロに抑えることにフォーカスしてやってもらいたいと思っています。本人が一番分かっていると思いますが、市川の活躍で失点を抑えられればチームとして負けることもないので。あいつだけでなく、チームとしてもゼロで抑えるところは大事になってくると思います」
――市川選手は前節のヴェルディ戦、今季リーグ初出場ながらクリーンシートで勝利に貢献しました。その活躍に感じたことは?(A)
「ずっと出場機会がなくても腐らずにしっかり自主練も含めてトレーニングをやっていた。それが成果として結果を出せたというのは本人にとって大きな自信になったと思います。そしてここから、だと思います」
――コーチ陣の皆さんからすると、長時間の居残り練習に付き合うのも大変では?(A)
「そこは全然(笑)、選手が最優先ですし。『早く帰れ』なんて思ったこともありませんし、市川が走るなら僕らも走ることでダイエットにもなるので(笑)、ありがたいと思って喜んで付き合っています」
――最後に早川さんご自身のことも少し聞かせてください。何人もいるコーチのトップの立場ですが、早川さんの役割は?(A)
「今年のスタッフは優秀な人が多いですし、人数も多いのでそれぞれ役割分担してタスクを持ってしっかりできています。自分は基本的にはセットプレーで攻撃のところを預けさせてもらっています」
――そのセットプレーで今4試合連続でゴールが生まれています。どんなところが良くなっていますか?(A)
「もともとウチの選手の能力を考えればもっと取れると思っています。個の力というのはほかのJ2のクラブに対して優位性があるので、その優位性を生かせればというところです。キッカーのところも、ハイネルがだいぶ安定してきたなというのも正直あります」
――ご自身もトップの監督を経験されて、四方田修平監督をすごいなと思うところは?(A)
「本当にすごいと言うしかないんですけど、周りに誰に対しても気を遣いながら、常に周りを見ながらやっていると言うのは後ろから見ながらすごく感じています。自分たち近くのスタッフもそうですし、選手に対してもそうですし、ほかのフロントスタッフを含めて周りの状況を常に観察しながら声をかけてくれている。そういった素晴らしい人間性の持ち主で、人格者というところは、それに対してみんながついていく、一緒にやっていくという思いになりますし、その影響力はすごく見ていて感じます。それだけでは片付けられないくらい、いっぱい勉強させていただいています」
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久しぶりでしたが相変わらず、朴訥として誠実さあふれるハヤさん節でした。選手紹介のときの映像、そうは言ってもハヤさんのとこだけ本人の映像なしというわけにもいかないのではと、去年のを流用するのも何だし撮り下ろすんじゃないかと思っているのですがどうでしょうか。試合前を楽しみに待ちたいと思います。