群馬サッカーNEWS Gマガ

無料記事【Gマガ】ザスパ草津チャレンジャーズ シーズンプレビュー いざ始動!

3月17日、天皇杯予選初戦に挑むチャレンジャーズ

気になる新戦力との融合具合は?

今季の目標の一つはトップチームを倒して天皇杯へ

 

3月17日に天皇杯初戦を控えるチャレンジャーズ

 

サイドバックで成長を遂げる仙葉

 

高いポテンシャルを秘めるFW清水

 

 

 関東リーグ昇格へ 若い力 融合!

 

昨年11月、4度目の「関東挑戦」に挑んだザスパ草津チャレンジャーズだったが、関東社会人大会2回戦でまさかの敗戦(0-1 Criacao)を喫し、悲願達成とならず2018年の活動を終えた。そんな中で、チームの中心選手だった増尾汰一は四国リーグのFC徳島、渡辺有作は東海1部のFC岐阜second、そしてJ2公式戦出場経験を持つ志村駿太は、埼玉県1部のアヴェントゥーラ川口への移籍を決め、チームから離れることとなった。だが、それ以外のレギュラーメンバーたちは2019年も継続して戦うことを選んだ。

 

GK小林紘大(日本工学院FC)

DF根岸勇人(東京国際大) NEW

DF仙葉秀一(NK Spansko)

DF西野虎太郎(札幌大)

DF田沼和樹(桐生第一)

MF大澤靖信(日本工学院FC)

MF篠原京介 (日本航空高)    NEW

MF荻谷嵩人 (浦和東) NEW

FW操将真  (バンディオンセ加古川)

FW坂本建太(松蔭大)

FW渡辺悠太(横浜GSFC コブラ) NEW

FW小谷竜也(FC TURO) NEW

FW関口蓮(日本学園高)NEW

FW清水大士(流通経済大柏)  NEW

 

 

1月15日、新加入となった6名と合わせて、13人で今シーズを戦うことが発表されたが(2月1日に清水が加入で計14人)、まだ学校を卒業していない選手もいたため、メンバー全員が寮での生活を始めたわけではなく、始動直後は11人に満たない人数で練習をこなす時間が続いた。

 

 

しかし、シーズンが始まった直後から練習生として参加していた渋川市出身のFW清水大士が2月から正式メンバーとなり、当初は怪我の影響もあり継続メンバーに入っていなかった吹田諒も、体調復帰後の2月からチームに合流した。

 

これにより、チームの形が徐々に見え始めてきた。また、例年よりも草津町の雪解けが早く、本白根第三グラウンドが早い段階から使用できたことも良い方向に影響し、チームは昨年より早いペースでの仕上がりを見せてきていた。

 

また2月に入ってからは、積極的にトレーニングマッチを組み、連携面の課題を突き詰めていくと同時に、新加入選手たちのポジション適正を見極める機会が続いていた。清水、吹田が加入し、GKコーチ兼任の後藤も残留となったため、登録選手は16人になったものの、依然としてサイドバック専門の選手がいない状況は続いていた。

 

だが、そんな状況ではあったものの、昨年右サイドバックにコンバートされた仙葉秀一が、しっかり成長を見せていたのは大きな収穫でもあった。もともとは攻撃的プレーヤーであり、サイドバックを本格的にやるのも初めてであり、自身としては悩みながらのプレーであったが、昨年の関東社会人・Criacao戦での敗戦が一つの転機になっていた。

 

あの試合では、相手に振り切られる場面もあり、彼自身としても悔しい試合になったが、そんな苦い思い出が良い経験となり、今年に入ってからはカバーリング対応が格段に成長。さらに大澤靖信、西野虎太郎とともに、トップチームのトレーニングマッチに参加する機会も得るなど、着実にステップアップしている彼は、今季のキーマンの一人になってくるはずだ。

 

さらに4人の新加入の高卒選手らも、期待値の高い選手が揃っている。チーム始動と同時に合流した篠原京介、小谷竜也の2人は、早くもレギュラーの座を掴みそうな勢いを見せており、さらに卒業式直前ということもあり、トレーニングマッチなどでしか、まだ参加していてない関口蓮、荻谷嵩人も、ここ最近の試合では自分のカラーをかなり出せるようになってきた。

 

また、10代選手だけではなく、渡辺悠太(横浜GSFCコブラ)、根岸勇人(東京国際大学)、清水大士(流経大柏)など、即戦力とも言える選手が加入してくれたのは大きな強み。さらに清水と渡辺は高さもあるFWで、ここ数年のチャレンジャーズにはなかった武器を手にいれた感じでもある。

 

そして今年のチームには、昨年以上の手応えを感じている木村直樹監督は、このように語ってくれている。

 

「例年、この時期(2月)だと、普段は体育館の中での練習ばかりですが、今年は下(中之条や榛東)に降りなくても、雪解けが早かったこともあり(本白根)第三が使えているので、いい準備ができていると思います。吹田もチームに戻ってきてくれましたし、今年は前線の高さもあるので、攻守両面で形が増えてくると思います。また、本職のサイドバックがいないことは、このチームの課題でもあるのですが、『これは行けそうだな』という目処もついてきましたし、今年入ってきてくれた選手たちが、みんな真面目に練習に取り組んでくれている。何より『ここからトップに上がりたい』という意識を強く持ってくれている点が、昨年とは違うと感じています。まあ昨年までの子たちが、ちゃんとやっていなかったというわけではありませんが、これまで以上にやる気だったり、意識面の違いが僕の方に伝わってくる。

チーム状況としても、かなりいい雰囲気になっているので、今はとにかく『天皇杯』というものを目標に頑張っています。昨年は初戦で上武大学に1-4と完敗を喫し、早い段階で目標の一つを失ってしまいましたが、今年のチームは僕だけではなく、選手自身も手応えを感じているようで、『トップと真剣勝負をした上で、勝って本大会に出場する』と日々頑張って練習に励んでいます」

 

3月17日、トップチームはSC相模原を正田醤油スタジアムに迎え、13時からホームゲームが行われるが、ザスパ草津チャレンジャーズは当日10時から、上武大学グラウンドにて、2019年最初の公式戦(群馬県サッカー協会長杯1回戦 vs FC JOBU)を迎える。会場から正田醤油スタジアムまでは、1時間あれば十分到着するので、急げばハシゴ観戦も可能。ぜひとも、一人でも多くの人に「新しいチャレンジャーズ」を見ていただければ幸いである。

 

トップとともに、チャレンジャーズの戦いも始まる。

 

(2019.03.15)

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ